今年最後のワインは「モンラッシェ」で締め!!
今年最後のワインはあの「モンラッシェ」と鹿肉で締めました
ワインリスト*1
NOTE:
大晦日、今年最後の日締めるワインをどうするか悩やみますよね?そんな日に丹沢鹿の会のお誘いがあったので、ほいほいと参加させて頂きました。
料理は全てが参加者の持ち寄りで、ワインは予算を決めて料理に合わせて用意して頂きました。ミッシェル・グロは私からの差し入れ。
丹沢の鹿がメインだったのですが、最初はオードブル的な扱いで集まった「生ハム・生ベーコンとセミドライトマトのベビリーフ添え」と「ゴルゴンゾーラのマカロニサラダ」で頂きました。丹沢の鹿をローストでいただいたのですが、これが美味しかったです!!ロースやモモやタンなど様々な部位があったのですが、デミグラスとベリーのソースで頂いたのですが美味しかったです・・・ メンバーが揃ってシャンパーニュで乾杯。その後、蝦夷鹿のローストを作って頂き、私からの差し入れのワインを空けました。ワインのコルクをまた折ってしまい、撃沈しました。ワインはブラインドで出したのですが、さすが皆さん「ヴォーヌ・ロマネっぽい」や「クラシックな作り」など的確なコメント。ミッシェル・グロの要点をついてます。「最近のブルゴーニュワインの流行としては甘さを前面に出しているけど、そうじゃないつくりだね。」とのこと。
その後は、ピザやパンやキャロットやダイコンと豆のオイリーな和え物(?)などと一緒に、ムルソー・ペリエールやモンラッシェなどを頂きました。ムルソーはもう完熟していて熟成の第3段階くらいのレベルまで達していて、ピークアウト手前の状態でした。モンラッシェはまだピークアウトしていなくてまだこれから甘味が出てくるような印象。香りをもっとゆっくり味わいたかったのですが、時間も迫ってくる中いただきました。なんだろうネゴシアンものといえどモンラッシェ。ムルソーペリエールとは違った領域でした。両方のワインとも一度飲んだ事があるワインでしたが、こういう年代のいい状態のワインを今楽しめるということの大切さ。これからワインを買う時に希少性やスケールだけで求めるのではなくて、5,000円レベルのワインでいいので複数本求めて、かわりゆく熟成を楽しむべきという事を改めて実感しました。*2
ガングロフはまだ若くてもっと熟成させて飲んだらすごく美味しくなるんだろうなーという印象。でも、今飲んでも美味しかったです。
今年はたくさんワイン会にも参加させて頂き、いろんな体験ができました。愛好家として自分がこれからどういう風にワインと向き合って付き合っていけばいいのかとうことや、単純にワインが好きで、肩ひじを張らずにどんなワインにも対しても対峙できる気持ちの余裕を持つ事ができました。来年、再来年どんなワインを飲む機会があるかわかりませんが、一期一会で楽しんでいきたいと思います。今年が10年以上ワインを飲んできた中で一番心のステップアップができたなーと。
来年は家庭の都合上ワイン会に参加させていただく機会は減るかと思いますが、違った意味で成長を楽しめればと思います!!
みなさん、今年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。
74種類のブルゴーニュワインの試飲会 ルイ・ジャド・エキスポ2010に参加した
日本で唯一のルイ・ジャド正規インポータ主催*1のルイ・ジャドのワイン試飲会に参加しました。
ワインリスト
- 生産者
- LOUIS JADOT(ルイ・ジャド)
- ドメーヌもの
- ネゴシアンもの
- 提携(買収)もの
試飲提供されたブルゴーニュワイン74種類
- 凡例
- 太字:当日飲んだワイン
- 赤:当日とても印象に残って自分好みのワイン
- 緑:今飲んでおいしい
- 青:気に入った値段に対してお買い得
- ★:堅い(もしくは渋味やミネラルいっぱい)
- ▲:甘い(甘いと良いワインは等しいわけではない)
- 取り消し線:
温度が適温でなくてよい状態では飲めなかったワイン
- シャブリ
- ▲シャブリ・エリエ・ド・ラ・サブリエール 2008
- ▲シャブリ・フルショーム 2007
- マルサネ
- マルサネ・ルージュ 2007
- ジュヴレ・シャンベルタン
- ジュヴレ・シャンベルタン村名 2007
- シャペル・シャンベルタン 2006
- シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ 2006
- ジュブレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック 2006
- モレ・サン・ドニ
モレ・サン・ドニ村名2006
- シャンボール・ミュジニー
- シャンボール・ミュジニー村名 2006
- ヴージョ
- クロ・ド・ヴージョ 2006
- ヴォーヌ・ロマネ
- ヴォーヌ・ロマネ村名 2007
- コート・ニュイ・ヴィラージュ
- コート・ニュイ・ヴィラージュ ルージュ・ル・ヴォークラン 2007
- コート・ニュイ・ヴィラージュ ブラン・ル・ヴォークラン 2006
- ペルナン・ヴェルジュレス
- ペルナン・ヴェルジュレス・クロ・ド・ラ・クロワ・ピエール 2007
- アロース・コルトン
- ★アロース・コルトン村名 2007
- コルトン・シャルルマーニュ 2006
- サヴィニー・レ・ボーヌ
- サヴィニー・レ・ボーヌ・ラ・ドミノード 2006
- ボーヌ
- ボーヌ・クロ・デ・ズルシュール 2006
- ボーヌ・レ・グレーヴ 2005
- ボーヌ・クロ・デ・クシュロー 2005
- ボーヌ・レ・トゥーロン 2005
- ボーヌ・ブレシュロット 2005
- ▲
ボーヌ・ブレッサンド2006
- コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ
- コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ 2007
- ポマール
- ★ポマール村名 2007
- ポマール・ラ・コマレンヌ 2007
- ヴィルネイ
- ▲ヴォルネイ・クロ・ド・バール 2005
- オークセイ・デュレス
- オークセイ・デュレス村名・ルージュ 2006
- オークセイ・デュレス村名・ブラン 2007
- ムルソー
- ムルソー村名 2007
- ピュリニー・モンラッシェ
- ピュリニー・モンラッシェ村名 2007
- ★ピュリニー・モンラッシェ・フォラティエール 2006
- ★ピュリニー・モンラッシェ・クロ・ド・ラ・ガレンヌ 2006
- シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ド・モワゼル 2006
- シャサーニュ・モンラッシェ
- シャサーニュ・モンラッシェ村名ブラン 2005
- ▲シャサーニュ・モンラッシェ村名ルージュ 2007
- ★シャサーニュ・モンラッシェ・モルジョ・クロ・シャペル・ブラン 2006
- サン・トーバン
- サン・トーバン村名 2006
- サントネー
- サントネー・クロ・ド・マルト・ルージュ 2005
- サントネー・クロ・ド・マルト・ブラン 2006
- メルキュレ
- メルキュレ村名ルージュ 2006
- ジブリー
- ジブリー村名ルージュ 2006
- プィィ・フュイッセ
- プィィ・フュイッセ村名 2008
- プィィ・フュイッセ・クロ・デ・ブルージュ 2006
- マコン
- マコン・ヴィラージュ・グランジュ・マニアン 2008
- サン・ヴェラン 2007
- プィィ・フュイッセ・フェレ
- プィィ・フュイッセ・フェレ村名 2008
- プィィ・フュイッセ・フェレ・ル・クロ 2008
- プィィ・フュイッセ・フェレ・レ・メネトリエール 2008
- ボジョレー
- 24種類(書く気力尽きました)
日時
- 2010年7月13日
- 品川プリンスホテルにて
NOTE:
長かった・・・
ワインリストを書くの疲れました。
当日は、ホテル地下の大きな会場で開催でした。開始時間ぴったりに着いたのですが、これでもかというくらい人でごった返していました。テイスティンググラスを1客とって後は自由。
大きく分けてワインは7つのブースに分かれていました。*2
ブース1
当然最初に向かったのは、ボーヌ白のブースです。オークセイ・デュレス白から始まりシャサーニュ白まで一通り試飲しました。びっくりしたのはムルソー。自分のイメージするムルソーとぴったりで、たぶんブラインドでも当たりました。こんなにボーヌの白があったのに私のセンサーはムルソーをジャストに感じる事ができたというはうれしい。逆を言うとジャドは村の特徴を表しているということなのでしょうか。
ピュリニーよりシャサーニュの方が美味しく感じました。2006のプルミエはまだまだ飲むのには早いなぁと・・・ シャサーニュのプルミエも同様です。
中でも良かったのがサン・トーバン。ちょっと格が落ちるのかなぁと予想していたのですが、見劣りすることもなくて美味しかったです。
そして、ボーヌ白を一通り飲んだ所で、限定時間提供のクロ・サン・ジャックを頂きました。透明感と奥行きがあって綺麗で美味しい。クレール・ダユから譲り受けた畑のひとつらしく、クロ・ド・ヴージョもそうみたい。クロ・サン・ジャックの方がクロ・ド・ヴージョより美味しかったです。
- クロ・サン・ジャック
- ヴォルネイ・クロ・ド・ラ・バール
- クロ・ド・ヴージョ
の順で飲んだのですが、全て格は同じレベルに感じました。クロ・サン・ジャックとクロ・ド・ヴージョは優しい味だったのですが、クロ・ド・ラ・バールは濃くてジャミーでした。クロ・ド・バールは格で落ちるかなと思っていたのですが、見劣りしませんでした。クロ・ド・ラ・バールいい感じです。
ブース2
次は2本シャブリ。
飲んだ時にミネラルを強く感じません。フルーティで甘く感じるのですが、酸の支えがあまりありませんでした。グラスワインで飲むのにはいいかもしれませんが、フルボトル1本飲むとするとちょっとだれそう。美味しいとは思うのですが好みかというと、そうではないかも。最後の方に飲んだACブルゴーニュブランの3本は同じタイプに感じました。
ボーヌの白とは明らかに作りが違います。
続いて同じブースのニュイの村名です。下記4本を飲むのにどの順番で飲んだら良いかを尋ねて試飲しました。力強い順だそうです。*3
- モレ・サン・ドニ
- ジュヴレ・シャンベルタン
- シャンボール・ミュジニー
- ヴォーヌ・ロマネ
この中では、ヴォーヌ・ロマネが飛び抜けて美味しかったです。モレ・サン・ドニは果実味が濃くて、クロ・サン・ジャックより濃く感じました。綺麗というのには程遠かったです。悪くはないのですが・・・
シャンボールはバランスがよいのですが、この4本とも温度が高くて良い状態で試飲できなかったが残念でした。きっと、本来ならもっと美味しいんでしょう。
このあたりで、人のピークがすごくて、限定試飲のコルトン・シャルルマーニュに50人〜100人くらいの数で並んでいたのでコルシャルはパスしました。グラン・クリュのパワーは恐るべし。同じ理由でクロ・ド・ベーズもパス。
今回のジャド試飲会の目的としては貴重なワインではなく、特徴の違いを体験したかったのが大きかったので。
ブース3
続いて、ボーヌの赤。
ここのブースは地味(ボーヌの赤に失礼w)だから人気があまりなかったです。
全部を試飲するのはきつかったので、ボーヌ村はいくつかパスしました。このボーヌブースの中に当日のベストワインがありました。それは「サヴィニー・レ・ボーヌ・ラ・ドミノード」びっくりしました。飛び抜けて美味しかったです。クロ・サン・ジャックとは違う方向ですがスケールは別にして同じレベルで美味しかったです。この内容でこの値段は安すぎです。
コルトンはちょっとタンニンが強くて今はまだきつかったです。この頃にはかなりアルコールが回っていて正常な判断やテイスティングができなくなっていました・・・
ポマール・ラ・コマレンヌも良かったです。
ブース4
テイスティングコーナーでは1本目が「ボジョレー」のワインだということだけはわかりましたが、惨敗です。2〜4本目もボジョレーだったのですが、それぞれ特徴があって美味しかったです。3本目だけは好みではなかったかも。
ブース5
最後にマコンブース。
温度があがってしまっていたワインがあったり、美味しく感じなかったワインもありました。マコンは好きなのに残念。特にプィイ・フュイッセ・フェレが残念な結果でした。酔いが回っていたのも重なったからかもしませんが・・・
全体的に思った事は、スタッフはワインを注ぐのに手を取られてしまい、まともに会話できるのは閑散としているブースのみ。「でも聞きたいのは今飲んでいるワインについてなんだよー」と・・・
大人数での試飲会ですからしょうがないことです。
そして無事、試飲終了。40種類飲みました。たくさん飲むつもりではなかったけど、ついつい色々なワインにつられて飲んでしまいますね。
生産者からのお話
質問タイム
なんてあったっけな??
よく覚えていない。個別質問だったかな?
まとめ
- 人多い
- 2時間の中とう制限の中で目玉ワインに釣られて10分〜20分ロスは辛い。
- ワイン
- 種類多い
- 素人には全部試飲できっこない
- アイテム数を減らしてもう少しゆったり試飲したらよかった
- 味
- ルイ・ジャドは作りによって様々
- 好みのワインを見つけるのは楽しい
- ルイ・ジャドは作りによって様々
- 状態
- 搬入は3日前にしたらしい
- 差し引いても状態が最上なワインとは言い難い
- 温度管理ができていなかったのが痛かった。
- ワインクラーだけでなくクーラーボックス用意したらよかったのに
- 搬入は3日前にしたらしい
- 値段
- 試飲会費としては安い!!
- ワインは比較的高い。実売はもっと安いと思うけど。
- 会場
- キャパに対して人が多いので狭く感じた
- 気のいいマダムとしゃべった
- 唯一5分ほど並んだシュバリエの列で白ワインの話しが弾む!!
タイトな時間の中での試飲会でしたが貴重な体験ができました。
日本リカーさんありがとうございました。
熊本馬刺しをドメーヌ・ドーヴネ・アリゴテ 2004とメゾン・ルロワ・ムルソー 1999で楽しんだ
お取り寄せの極上馬刺しをドーヴネでいただきました。
日時
- 2010年5月30日(13時頃)
- 月齢 16.3・大潮・マイナス
- 栓抜時:潮位(38)方向(プラス)
- 当日潮位:満潮(178)干潮(36)
NOTE:
今日は、新居への引っ越しにあわせ会社の同僚が遊びにきてくれました。
同僚はグルメで美味しい物をストイックに求めていて、自分でスパイスを調合してカレーを作ったり、作る料理には季節(旬)の要素を取り入れたりと、貴重品や行列やトレンドとは違った美味しい物好きな方なんです。
その同僚が、地元の九州本場の熊本馬刺しを取り寄せるので一緒に食べましょうという話しになりました。
その他の献立は私で考えて自分で料理しました。メインの馬刺しにシャルドネも悪くないという試飲レポートがあったので、空けるワインはドーヴネに決め、献立を決定しました。
献立
感想
ドーヴネ1本で通すのにしっかり考えました。
結果的には和食という内容にも関わらず、ドーヴネと和食の双方を壊さず、お互いの食をすすめる良い相性でした。
実は初めて、やらかしてしまったんです。。。
今日あける予定のワインはアリゴテ2004ではなく、オークセイデュレス2004だったんですね。蝋キャップを削って、コルクを空けてしまった時に気付きました。ワインの取り違えはありましたが、逆にアリゴテは料理に対するレンジが広くてこの料理の組み合せには良かったかもしれません。
さて、ドーヴネのアリゴテ2004ですが、色やそれほど濃くなくグラスに注ぐと、ドーヴネ香が溢れてきます(なんとも言えない燻した樽香?)。エキス分としては口の中に広がりますが、奥行きがオークセイデュレス2004(以前に飲んだ記憶から)に比べると見劣りますが、トータル的なバランスはさすがです。文句のつけようがありません。ど真ん中で好みです。アリゴテの酸っぱいという印象もないですね。酸はありますが、美味しい酸。
一番印象的だったのはドーヴネ香。アリゴテでも同じ特徴なんですね。ワインの厚みは違っても、方向性は同じ。もっと買っておけばよかったと後悔しています・・・ 6本くらい欲しい!!
もう入荷ないんだろうなぁ。
3人でワイン(実質は2人でほとんど)を飲んだのですが、減るスピードが速いです。食事を終える頃には空になりました。馬刺しとの相性も良かったのですが、試しに特性醤油(出汁醤油系)をたっぷりつけて、すぐにワインを飲んだ時は、すこしエグミを感じました。普通の量で専用醤油をつける分には全く問題なかったのですが、濃い醤油系の場合はちょっと相性はあわないかも知れないですね。
そして、食事が終盤にさしかかった頃、ワインの状態の話しになりドーヴネのアリゴテが底を尽きたので、状態に不安のあるルロワのムルソーを空けて比較してみました。*1
価格帯は同価格帯で、ビンテージも双方1回目のピークと、2回目のピークがさしかかる頃で、カタログスペック的には同じレベルで美味しいはずです。*2
比較してもらった所、同僚曰く「全然違う。後の方(ムルソー)は酸っぱくて、比べ物にならない。」とのこと。状態の差でここまで違うものになるという体験(検証)に付き合っていただきました。
が、ここでびっくりしたこと。
最高の状態のドーヴネの後に飲んだと言うことです。
単体で飲んだ時と、ドーヴネの後に飲むのとは印象的な違いは大きいはずです。
ですが、ルロワのムルソーもそれなりに飲めたんです。
前回は単体で2口くらい飲んで、流しに捨てざるを得ないほどの状態だったのに・・・
明らかに飲んだ時のファーストインパクトは悪いですが、それなりに熟成して状態が悪いという程度の白ワインという飲み物だったんです。
このロットのムルソーの中では過去最高で美味しいです。
普通に飲めて、抜栓後2〜3時間経った今この瞬間、美味しいんです。
飲めるではなくて、美味しいと感じるワインになっていることに一番驚きました。ですが、鼻につく揮発性のいやな香り(ヒネテいる?)がします*3。マイナス的な香りを感じますが、液体はプラスマイナスでいうとプラス方向で美味しく感じます。
なぜ、こうも変わるのでしょうか?私はもう、落ちる一方だと思っていました。
今は熟成したらまだかわりそうな予感もします。
未だビネガーとは紙一重で、健全なワインとは比べるレベルではありませんが、ワインとして成り立っています。
実は、以前に飲んだ、ルイ・ラトゥールのコルトン・シャルルマーニュも飲むタイミングが違えば、状態だけの問題以外に違った顔を見れたのではないか?という心境になりました。
熟成と飲むタイミングは本当に難しいですね。
良いコンディションのワインと比較した際には明確にわかるが、それなりに飲めるようになる。ただそこに染み渡る美味しさがなかったりエグミやざらつきなどの引っ掛かりが存在するので、価格や畑や生産者の格の違いとのトレードオフを考えても、2杯目以降の「飲みたいとう意欲」では状態の悪いワインの価値は低い。
ワインの波と熟成を状態が悪いワインから見ると色々な面が見えてくる。
次は秋に空けてみたいと思います。前回の絶望から復帰した次の出逢いが楽しみではあります。
ワインは美味しくて面白いなぁ。
馬刺しは臭みもなく、本当に美味しかったです。美味でした。
メモ
今日の天気予報。
先週は25度〜30度が最高気温だった。
週末に低気圧?がきて、やや小雨、最高気温は18度。最低気温は14度と一気に温度が下った。
低気圧の時にワインを飲むとうまいということだが、これも絡んでいるのかな。
大潮の日に干潮時間帯に飲み始め、潮が満ちていく方向だったし。
気温的な外的要因も助けてくれた気がします。
今日はとても、ワイン日よりな天候でした。
追記 2010/5/31
残りのルロワ・ムルソーを飲みました。
飲めますが美味しくはありません。2日目に落ちたというより、以前から感じていたこのロットの劣化している悪い部分が表面化しています。
これは、このワインをずっと追いかけているからわかること。ブラインドで出されたら、今回のボトルでは気付かず、「酸が際立っていて古酒っぽいニュアンスがありますね。」とか、言っちゃいそう。
個人的にはこのボトルでも、先日飲んだジャン・フルニエのブランの方が美味しく感じます。やっぱ、劣化しているボトルはダメだなーとコンディションが良いワインを飲めば飲むほどわかってしまう。
4巡目のルロワ・ムルソーはビネガーだ
購入から1年経ちました。
WINE:
- ビンテージ:1999
- 生産者:メゾン・ルロワ
- 産地:ムルソー
日時
- 2009年8月8日(21時頃)
- 月齢 17.4・大潮・マイナス
- 栓抜時:潮位(150)方向(マイナス)
- 当日潮位:満潮(193)干潮(41)
NOTE:
まとめ買いをしたルロワのムルソーを空けました。
過去の記録
そして、4回目の今日は2009年8月8日です。1年間後の状態変化を知りたくてあけました。
1ケースのうち1本くらいはまともなのがあるのかなぁ??と期待はあったのですがその思いはあっさりと崩れました。
香りは鼻につくきつい香り。劣化したワインはエグ味を感じたり香りがたたなくなるという事を聞いた事があるのですが、こいつはビネガーですね。
変質しているのがわかり、前回と印象は全く同じです。飲んでいて本当に不快になります。
料理酒にしたらうまいのかなぁ??うーん。
できる事なら成分調査とかしてまずくなってしまった原因を知りたいです。生産者から日本に輸入してくるまでの間に問題があった事はわかっています。
輸入業者はここまでひどくなったワインについてどう考えているのか。生産者にこの事実を伝えたのか。
歪められたこのワインが本当にかわいそうになる。
疑惑のルロワのムルソーとアラン・コシュ・ブイヨを比べる
ムルソー尽くしだったので、疑惑のルロワのムルソーを比較する為に空けました。
このルロワは状態に明らかな疑問があり同一ロットでおそらく全てそうだろうというもの。
WINE
- ビンテージ:1999
- 生産者:メゾン・ルロワ(ネゴシアン)
- 産地:ムルソー
NOTE:
勉強の為に買った曰く付きのものです。
今回でこのワインを空けるのは3本目です。
空けた瞬間ですが、鼻を刺す薬品系の嫌な香り。
色はやや濃い目ですが、味はすごく薄い。
ワインに苦味だけが突出しすぐに余韻が寸断(というかない)される。
バランスがばらばらで、ワインとして飲み続けれなく吐き出してしまいたくなる。
実際流しで吐いてしまった。
かわってコシュ・ブイヨのシュバリエールを飲みました。
3日目という事で初日と比べられないくらい落ちていましたが、十分飲める。香りも感じられる。余ったワインを持ち帰らせて頂いた分を2日目には全部飲み比べましたが全て個性を感じる事ができました。
力強さはないけど旨い方だと感じます。ワインとしてのバランスがそれほど崩れてはいない。*1
ルロワのムルソーはデキャンタージュしても駄目で、まったくよくならない。温度、時間、グラスも色々試したけど、悪い部分しか見えない。今まで3本空けた中で最悪です。
妻に二つのワインの状態を説明して比較試飲をしてもらったのですが、どちらが3日前に空けたワインだと思う?
どっちが旨い?って聞いたら、ルロワのワインを3日目と答えました。
美味しい方はコシュ・ブイヨ。
妻も同じくこのルロワのワインを飲みたくないと言った。
本来このワインはすごく旨いはず。
でも、その片鱗の一部も見せていない。全くといってもいい。
ここで改めて思った。このボトルのメゾン・ルロワ・ムルソーが半額、いや75%OFFでも買わない。
状態がいかに大切かが伝わってきます。
定期観測してこのルロワのムルソーを試す予定だけど(あと10本くらいある)熟成によって良くなったり個性には期待できない。
コシュ・ブイヨを褒め称えたいわけではないけど、本当に状態が良い。ここまで綺麗に個性を表現できるのだから。
しかも3日目です。
本来のルロワのワインは美味しくて大好きなんですけど。
ワインは奥深い飲み物ですね・・・
最後にルロワのコルクの写真を。
王冠の刻印はありません。
ワイン教室に参加しました
今まで怖さがあって踏み出せなかったのですが興味と欲求が超えたのでワイン教室に初めて参加しました。
お題
同一生産者・ビンテージで銘柄を予めオープンしブラインドテイスティングを行い、特徴からワインを当てる。
というもの。
事前資料を交え各ワインと畑の特徴を開始前に解説頂きました。
ある畑はグリーン系のスパイスが特徴だったり、ある畑は肉厚系なタイプだったり、ある畑はポテンシャルが違ったり、石灰質、粘土質、丘の高さ、典型的なムルソー的な畑、●●より××の方が肉厚。▲▲と■■は似ている。などテロワールを理解する為のヒントを元にテイスティングしていきました。
全てに違いがある事はわかりましたが、なにがどれか当てるのは難しかったです。
数日前に同じテーマで行った時と表情が全然違ったという話聞きました。
テロワールごとのニュアンスはますますわからなくて、ブラインド途中で意見を求めれた時の回答もめちゃくちゃなものになってしまいました。恥ずかしい事言っていなかったかなぁ・・・
この体験は本当に貴重でした。オープンされていない時点の生の真剣なコメントでそれぞれ感じ方は色々。
皆さんが一致する表現も多く、とても参考になりました。
当てるという意味では散々な結果でしたが、次回以降につなげる事ができる何かを得る事ができたと思いました。
お開き
ワイン教室はこれで終了で、教室が終わった後は差し入れしていただいたワインをブラインドで飲んだり、コンドリューを出していて頂いたり、セラーにたくさん積んであったワインを出して頂いたり、出荷前の事前確認をするワインを出して頂いたりして、貴重な話を聞いたり楽しい話や私の恥ずかしい話(たぶん)などをしました。
ご一緒くださった方々どうもありがとうございました。