シャトー・フュイッセのブリュレ垂直+α 試飲会に参加した

ブリュレの垂直って... かなり渋め。「地味なワインに必要な要素とは何か」を少しわかったひとときでした。

ワインリスト

  • 生産者:シャトー・フュイッセ
    • プィイ・フュイッセ・ブリュレ【白】2004年
    • プィイ・フュイッセ・ブリュレ【白】2000年
    • プィイ・フュイッセ・ブリュレ【白】1999年
    • プィイ・フュイッセ・ブリュレ【白】1998年
  • 生産者:アンリ・ド・バエーズ
    • クロ・ド・ヴージョ 【赤】1997年

日時

NOTE:

急遽、開催されたブリュレをメインにしたワイン会。シャトー・フュイッセ自体好みの生産者であり、ブリュレを買おうかなと思っていた所に朗報だったのでほいほいと参加させて頂きました。

数十分遅れで着いたらさっそく始められていて、全本抜栓済みでした。今回の垂直は試飲メインなので感想重要とのこと。

料理を食べる前に抜栓直後の状態を見る為に、少量で新しいビンテージから順に1杯ずつ試飲をしていきます。

ちょっとしたメモ情報です。ブリュレは新樽100%に対し、コンベットは3〜4年の樽を使う。ブリュレは粘土質でコンベットは石灰質。ボーヌ・マコンは石灰質の畑が多いようなので、粘土質は珍しい方なのだそうです。
シャトー・フュイッセを楽しむ会に参加しました - No Life No Wine
http://d.hatena.ne.jp/jungex/20100131/1260539241

抜栓直後

それぞれの感想

  • 2004
    • 果実味と酸と樽香が感じられフレッシュ感があって普通に美味しくて綺麗
  • 2000
    • 2004と比べて全ての要素が弱々しくてブリュレの良さが感じられなかった
  • 1999
    • 何かが抜けてしまっている印象。樽香・果実味・酸。その影響かアルコールが強く感じてしまった。
  • 1998
    • これだけ異質。香りがすごい。いやらしくエスニック。ワインも熟成感がでている。好みが分かれるところだけど自分的にはツボ。香りはネガティブではないらしい。

印象的には

1998 > 2004 > .... 1999 > .. 2000

98と04はそれぞれ時期的な良さがでていました。熟成とフレッシュ。それに比べ閉じているわけではないけど、99と00がいまいちパッとしない。

クロ・ド・ヴージョは華やかに香るわけでもなく、口の中に広がりがあるわけでなく、平凡さを感じたが後でこれが覆る事に。

料理

  • カボチャのスープ
  • ニンニクの芽とホタテ等をオイスターソース風で炒めたもの
    • ワインとしてはチャレンジな組み合せ
  • 焼いて塩をかけただけのサツマイモ
  • さんまのグリルと焼き野菜
  • じゃこのクリームソースのパスタ
  • アグー豚のグリル
  • パンとアグー豚の脂身
  • 葡萄のゼリー

料理名をメモしていたわけではないので適当ですw

料理とワイン

抜栓後2〜3時間くらいかけてワインと料理を飲食していきました。まずカボチャのスープには何が合ったか忘れてしまいましたが、クロ・ド・ヴージョよりブリュレの方があった。2004あたりが良かったんだったのかな。まぁ、双方お互い邪魔せず程度でした。

次が、ニンニクの芽の料理。これはすごい。完璧な中華です。アルザス料理のお店でこんな料理を出しちゃうとは。*1ワインを見て決めたそうなので、特別料理ですね。我が家で十分作れそうなレベルだし、これがワインに合うの?と・・・

合わせてみると、04から99まではワインの繊細さや綺麗さが邪魔をしちゃうんですよね。でも、98にはベストにマッチしてすごく美味しい。
何杯でも飲めるしいくらでも料理が進む。AKさんで何回か料理とワインを頂いていますが、ここまでマッチした経験は多くないです。これは本当に素晴らしいです。ニンニクの芽に合わせれるワインなんてそうそうないですよね。ましてや自宅リビングのセラーから切るカード(ワイン)を当日決めるとすると、ワインをあけるという事を諦めるという選択肢も十分ありえます。自宅でのシチュエーションを考えるとありがたいワインです。

ワイン単体でスケール感や綺麗さや華やかさを求めたら、フィルタリングにかけられまくって、普通のワインまたはネガティブワインと扱われてしまうかもしれませんが、これは良かったなぁ。

98が特別輝いたのはこの料理との組み合せだけ。他の料理とは別ビンテージが光りました。きっと料理を作ったAKさんの思惑通りだと思うのですが・・・

さつまいもは塩をかけて焼いてあるだけなのに、ブリュレと合いました。ブリュレのミネラルがマッチしたんでしょう。芋うまかったなぁ。99とマッチした覚えが。


次に、さんまと野菜。1〜2時間程度経ったこのあたりから99と00が美味しくなって来ました。香りもいいし弱々しさも感じない。空けた直後だから難しかったのかなぁ。料理がシンプルでワインも普通*2なので、高くない次元だけど美味しく料理とワインがいただけたのかな。普段からこんな料理とワインが飲めたらうれしいなぁ。

AKのKさん。電子書籍でワインにあう簡単料理レシピ集作りませんか?w

続いてジャコのクリームソースパスタ。シャルドネにクリームソース。はずしようがありません。美味しかったです。

メインはアグー豚のグリル。脂身がクロ・ド・ヴージョにあうんじゃないかな?とのこと。うまいです。ここにきて、そっけなかった97のワインがこぢんまりした広がりをみせてくれました。華やかさや力強さはなかったんですが、タンニンのひっかかりが全くないんです。アグー豚のあぶらを綺麗に洗い流してくれて、クロ・ド・ヴージョもより一層美味しく感じます。

今日のベストの「ニンニクの芽の炒め x ブリュレ98」の組み合せには及びませんが、次点で「アグー豚 x クロ・ド・ヴージョ97」が良かったです。あとの料理はつかず離れずな組み合せで美味しく料理をいただけたという感じでした。この2点の組み合わせは絶妙だったなー。

ワインの評価

試飲会ということで、得意ではない評価というものをすることに…
飲食の過程でだいたい見えていましたが総括という意味で評価します。

  • 地味な生産者だけど地味なりに美味しかった
  • 価格帯的に絶対的な魅力があるわけではない
    • 絶対的な美味さやずば抜けたコストパフォーマンスはない
    • 希少性なし
    • それでも買うとしたらなに?
      • ビンテージに幅広い特徴がある
      • ワイン自体への期待より食卓で飲むという日常的使い勝手を重視するなら
      • ケース買い向き
    • 買わない理由はなに?
      • 突出して美味しいわけでもない
      • 他ワインとのトレードオフで候補外に
  • 評価
    • ブリュレ:悪くない。人気がないだけ。飲むとうまい。
      • 98:多分あとで注文する。売り切れにならない事を祈る。常に1〜2本をキープしておきたい品。
      • 99:お金に余裕があれば注文する。化ける可能性を秘めている。
      • 00:谷間的難しさ。期待外れではないが期待以上でもない。
      • 04:VVが好きでリピートして買っている。値段次第で買いたい。好み。
    • クロ・ド・ヴージョ
      • グラン・クリュの感動はなし
      • 料理の選択をミスらなければいい感じだと思う
      • これも97という飲み頃の谷間的難しさ。
      • セラーと購入資金に余裕があれば値段次第で購入対象になるかも

今日のワインは食卓やレストランのグラスワイン向きだなと思いました。メイン料理がすごいのでそれにあわせるとか、ワインのラベルを見ながら脳を刺激して飲むワインではない。自然な形でグラスに1杯のワインが注がれて飲むワイン。

悪くはないんだけどなぁ。w これにつきるな。

まとめ

  • 悪くはないんだけどなぁ
  • 垂直は楽しい
  • 料理がシンプルなほど素材が活きたことを実感できた
  • ゆったりワインと料理を頂くとより美味しく感じる
  • 美味しいけど地味なワインを気負いなく飲むのは大事
    • いつもトップドメーヌを意識して飲んでられないです
    • 自分にとってシュタインベルガー的存在
    • 脳を休めて五感に問いかけることも大事 > 癒しや味覚

ブリュレを買う前にこの体験をできたのは良かったです。個人的に98が狙い目。半年後や来年は熟成の過程でどう変わっているかは未知数だけど。

*1:作れるけど出していないだけだと思うのですが

*2:失礼すぎる言い方w良く言えばワインが主張しすぎない

ブルゴーニュの銘譲白ワインを楽しむ会(モンラッシェ)に参加した

ブルゴーニュの銘譲白ワインを楽しむ会に参加しました。

ワインリスト

  • 生産者:ドメーヌ・シュブロ
  • 生産者:ドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フェス
    • プイィ・フュイッセ・ヴィーニュ・ブランシュ 【白】2006年
  • 生産者:ジャン・フィリップ・フィシェ
    • ピュリニー・モンラッシェ・レ・ルフェール(1er)【白】2005年
  • 生産者:ファビアン・コシュ・ブイヨ
    • ピュリニー・モンラッシェ・ラ・ガレンヌ(1er)【白】2005年
  • 生産者:ジャック・プリウール
    • モンラッシェ【白】2001年

日時

NOTE:

仕事を終えて暑い中、電車を乗り継ぎ店内に到着。
テーブルを幾つかまとめて2つの大きなテーブルが配置されていました。

今日のワイン会は定員が8名だったところ、15人まで増えたそうです。
その分ワインを2倍用意したとのこと。メインのモンラッシェ人気がうかがえます。

最初に提供されたクレマンが美味しい。1週間前にも飲んでいますが、シュヴロの泡はこの暑い季節にぴったりで、かけつけ1杯に相応しいです。予定されていたロゼでない方の泡が品切れになってしまい、ロゼに変更になったとのことです。ロゼ泡も美味しいけどブラン泡も飲みたかったなー。8月以降に別ロットが入荷するそうなので、タイミングを見計らって購入したい。

つづいて、シュヴロのティユル。2007ビンテージは初めてだけど。これも美味しい。2006より優しい印象でした。比較してみないとなんとも言えないですけど、2006の方が好みかもしれないです。

シュブロのアリゴテについて説明がありました。

パヴロが80年代のお父さんが作ったアリゴテが美味しくて、長熟向けのアリゴテを作りたいと決意して、ドメーヌの前の畑でこのアリゴテを2006年からビオで作っている。

「ビオ?そういえば、シュブロって馬使って耕作しているんですか?白い馬で耕作しているそんな写真をみたところあるんですけど・・・エリックの馬ですか?」

と質問した所

No。使っていないんじゃないかな。今年から馬より軽い最新のトラクターを導入しているはずで、馬を使うのは土を固めるが嫌というのが理由だから。ブルゴーニュでは今の所馬より軽いトラクターを持っているのは「ルロワ」と「シュヴロ」だけじゃないかな。

ブルゴーニュでは最新技術(テクニカル)の移り変わりが激しいそうです。数年前には馬で耕作していたのかもしれませんが、今は使っていないのかも。いつまでも「馬を使っている」という資料やテクニカル情報を載せておくのは、インポータやショップのイメージ戦略という理由もあるかもしれないですね。

過去に馬を使っていたという事実はあるようです。「今がどうなのか」という事はきっと渡仏の時に確認してくれるでしょう。*1 :-)

http://blogs.yahoo.co.jp/kaomaranges/archive/2007/05/29

2007年05月29日の記事一覧 - 詳細表示 - Yahoo!ブログより
http://blogs.yahoo.co.jp/kaomaranges/archive/2007/05/29

次にコルディエのブランシュ。おいしい。温度も適温でかなり自分好み。
またまた質問してみました。

「なぜ、コルディエのたくさんある白の中からこれを選んだのですか?」

ピュリニーに続く事を意識した。
別の畑はワインの特徴が少し違うし、VVはマコンとプィイ・フイュッセの特徴が強く出ているから、ピュリニーから遠ざかる。

メモをしていなかったので詳細は忘れちゃったのですが、こんな感じの事を言っていた気がします。

2本のピュリニー1erは美味しかったのですが、会話に夢中になっていて細かい特徴はよく覚えていないです。ピュリニーを飲みながらドイツ料理とかドイツワインの話しで盛りあがっていました・・・

最後はモンラッシェ。はじめてのモンラッシェ体験です。

香りは華やかで複雑性がありますが、感動で体がすくむほどではありません。
やや低めの温度でグラスに注いでいただき、グラスの中で徐々に温度があがっていきます。
グラスの中で良くなっていくんですね。飲み干すのがもったいないのですが、香りを嗅ぐと飲んでしまう。そんな繰り返しでわりとあっさりとなくなってしまいました。

フローラルな華の香りが印象的でした。

希少性と期待度が高すぎるので、モンラッシェを飲むのは難しいなぁと・・・
今回の体験だけではモンラッシェを理解したとは言い難いです。

白ワインが好きなので、またモンラッシェを飲む機会に出逢うことがあるかとは思いますが、その時にはもっと、いろんな事を感じ取れるようになっていたいな。

まとめ

  • 料理おいしい
    • ズッキーニと黒鯛のポワレがおいしかった
  • ワイン
    • 温度が適性でおいしくいただけた
    • グラスの中で温度と時間の変化ともに表情も変わった
      • モンラッシェはもっとゆったり飲むべきワインかも
    • グラン・クリュの中でもトップレベルの畑の力はいろんな意味ですごい
    • 夏は泡。これ鉄板。

お話していただいた方、どうもありがとうございました。楽しかったです。
最後に、会を開いて頂いたHさんありがとうございました!

*1:期待

アルザス(オンリー)祭り2010に参加した

vin et cuisine A.k.さん主催のアルザスワイン会2010に参加しました。

ワインリスト

  • ジュリアン・メイエー ナチュール 2007
  • マルク・テンぺ ピノ・ブラン ツェレンヴェルグ 2007
  • マルク・テンぺ ゲヴュルツトラミネール ツェレンヴェルグ 2006
  • マルク・テンぺ リースリング ツェレンヴェルグ 2007
  • マルク・テンぺ ピノ・グリ ツェレンヴェルグ 2006
  • マルク・テンぺ ローズ・ソヴァージュ 2007
  • ブラインド(ドルシュヴィール ピノ・グリ 2007)
  • ポ−ル・ブランク ピノ・ブラン 99
  • オステルダグ シルヴァネール VV 98
  • ジョス・メイヤー1996 リースリング レ・ビエレ 1996

赤ワインを挟んだ後

日時

NOTE:

17種類のワインを楽しみます。正直「こんなに飲めるのかよー」と思ってしまいましたが、シェフソムリエオーナーの木村さんの挨拶でも、「こんなに飲めないと思うので量は調整してあります」とのこと。1人1本計算の量で配られる事が事前に説明頂けたのでとても安心しました。プロフェッショナルだなぁと感心。

席はテーブルで、テーブル内は全員面識ある方だったので会話が最初から深かったです。思った事をそのまま口にだし、遠慮なしにほめる、けなす、ディスカッション、飲み会、色々な雰囲気が混ざり合った感じで、楽しかったのです。テーブルそれぞれが自己組織化してわいわい飲んでいました。

ワインの出し方はこんな感じ。

  • テーブルにデカンタで提供(カフェラテみたいな簡易なデカンタ
    • 適当に分けてね
  • ブラインドワインはテーブルで相談して回答だしてね
  • 難しい講釈はないが適宜に木村さんからポイント的説明
    • 蔵に行って見て・聞いて・飲んだ話しとか。それぞれの違い。
  • グラスは1人あたりコブレットとブルゴーニュグラスの2個
    • 水を含めてやりくりしてね。

ほめる

最初のマルク・テンペは葡萄品種の違いがよくわかりました。
皆さん個々に好みの違いはあれど、すごく美味しい。

ピノ・ブランやピノ・グリは甘味の幅が大きかったり、ゲヴュルツトラミネールの香りが素晴らしいかったり*1、ローズ・ソヴァージュが美味しくてテーブルの会話も弾んだり、マルク・テンペ。いいです!!

こんなワインを普段から飲みたいです。妻の好みのワインだなと感じました。

土壌は粘土石灰質。
同じテーブルにいたメンバーのテイスティング能力と土壌とワインの理解がすごくて、質問すればみごとな回答が返ってきて、為になっただけでなく会話も楽しくて良かったです。

また、観察能力も重要。
なにげなくワインを飲んでコメントを言うときも「この土壌は粘土石灰質だね・・・」みたいにテイスティング能力の高さをアピールするのではなく、「粘土質って書いてあった」とひとこと。w

みんな爆笑。

また、スケールが違うマンブールには称賛の言葉も多かったです。
マンブールに関連して、土壌や作りなど色々な話題も派生しました。

けなす

  • ポ−ル・ブランク ピノ・ブラン 99
  • オステルダグ シルヴァネール VV 98
  • ジョス・メイヤー1996 リースリング レ・ビエレ 1996

は状態があまり良くなかった。
一口飲んで廃棄用バケツに。みなさんも同様。

ジョス・メイヤーのリースリングは薄く、やや酸がきわ立っていました。一般的なアルザスな印象に近いとのこと。

また、輸入の状態は大事だなと実感。

木村さん曰く「これだけ飲んだ状態で、ビンテージに惑わされず判断できてすごい。状態が心配だったワインだけど、やっぱりだめでした。。。気になさらず廃棄してしてください。」と説明。こういう時の説明って大事な事だと思うんですね。今回の参加者は、劣化したワインを劣化ワインだと気付く方々でしたが、劣化の違いがわからない方々が仮に普通の日にこのお店に足を運んだとしても、劣化したワインやブショネのワインはフィルタリング(排除)して、きちんとしたワインを提供してくれる事と思います。

あと、MさんとNさんのHさんに対する扱いがすごい。素にさせる力がありますね。建前など手加減なし。「書いてあった」発言を拾い上げたのもNさん。聞き逃せばいいものを…w

まとめ

  • 料理おいしい
    • ニンジンのピクルスがマイヒット
  • マルクテンペおいしい
  • ワインを飲む時は調光を暗くすると美味しく感じるよ
  • 土壌の違い
    • シャンベルタン・リュショット・クロドベーズの3つでそれぞれ個性が違う
      • 自分が好きなのはどの土壌に起因する味なのかが大事
    • ジュブレが好きな人とモレサンドニとニュイサンジョルジュ好きな人は別れる
      • 個人的にはモレサンドニとニュイサンジョルジュが好きな気がする
  • 作りの違い
    • テロワール絶対だとある一定のレベルを超えた個性を感じるワインは生まれにくい
    • そこには作りや独自の工夫を加える必要がある
      • マルセル・ダイスはその両方を要素を持っている
  • テイスティング
    • ブラインドは多角性(偏った視点)でわかる(当てる)
    • ミネラルや土壌を捕らえるには全体で感じるのだ
      • そういう意味ではマルクテンペのワインはわかりやすい例だ!!
  • 状態大事
    • 大前提。状態がいいワインにも悩みがある
      • 最高の状態がわかっているから、ちょっとした影響で本来のポテンシャルを発揮していないボトルを空けた時のショック。
      • フィルタリング重要。どれだけフィルタリングされているか。状態通知サービス欲しいね。

書きたい事や感じた事はもっといっぱいあったけど、書く気力がこのあたりで尽きました!
アルザスは客寄せとしてのネームバリューはないかもしれませんが、ワインを楽しむという意味では参加してよかったです。楽しくて、おいしくて、アルザスの新しい発見もあり、大満足。

会に誘ってくれたHさん、主催してくださったAKさんありがとうございました。
来年また開催されたら参加したいです。

記念写真






*1:単に私の好みのライチ系の香り

社内ワイン会を開催しました

社内ワイン会を開催しました。写真は撮り忘れ。

ワインリスト

  1. クレマン・ド・ブルゴーニュ・ロゼ【泡】NV
    • 生産者:ドメーヌ・シュブロ
  2. ボジョレー・ヴィラージュ 【ロゼ】2008年
    • 生産者:ドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フェス
  3. プイィ・フュイッセ【白】
    • 生産者:ブラインド*1
  4. シャンボール・ミュジニー【赤】1970年
    • 生産者:ドメーヌ ジャン・ユドロ

日時

  • 2010年7月22日
  • 社内にて

NOTE:

北の地にある会社の事業所で「インポータを呼んでワイン試飲会をした」という報告が、会議で報告があったので、みんな「いいなー。横浜でも開催しないの〜?」という声があがったので、「じゃあ、私が主催してやりますよー」と開催した会。

↑のインポータは私と関わりは全くなく、私が主催したワイン会とも関連はありません。
インポータが来たワイン会では、10人くらいで9万円のお買い上げだったらしい。

テーマ

夏の暑い時期に気持ちいいフレッシュなワインを選びました。
テーマは「フランス・ブルゴーニュ地方の色々な種類のワインを飲んでみよう」

この暑い季節にワインを運ぶのがきつかったです。
保冷剤を詰めまくって、自宅から歩いて15分の会社に当日の夕方に運びました。

特に古酒は澱が舞わないように気をつけました。古酒の澱は舞わなかったけど・・・・

温度調整難しいですね。飲んでいるうちにすぐ高くなってしまいます。
4本の内3本が美味しい。シャンボールだけ状態がよくない。

中でも人気は泡と白。ロゼ次点。赤は3本が空になっているのに2/3ほど残っていました。
予想通りすぎです。w

最初は用意した資料を基にワインの話とか試飲のポイントを話しながら試飲。中盤からはただの飲み会w

楽しいひとときを過ごしました。

飲み慣れている・飲み慣れていないに関わらず、旨い物はうまいし不味いものは不味い。
事実として受け入れるしかない。不味い物ばかり世の中に転がっていたら悲しいのですが・・・

今度は美味しい食べ物に合わせてワインかな。

*1:正解:コルディエのブランシュ2006

74種類のブルゴーニュワインの試飲会 ルイ・ジャド・エキスポ2010に参加した

日本で唯一のルイ・ジャド正規インポータ主催*1のルイ・ジャドのワイン試飲会に参加しました。

ワインリスト

  • 生産者
    • LOUIS JADOT(ルイ・ジャド)
    • ドメーヌもの
    • ネゴシアンもの
    • 提携(買収)もの
試飲提供されたブルゴーニュワイン74種類
  • 凡例
    • 太字:当日飲んだワイン
    • 赤:当日とても印象に残って自分好みのワイン
    • 緑:今飲んでおいしい
    • 青:気に入った値段に対してお買い得
    • ★:堅い(もしくは渋味やミネラルいっぱい)
    • ▲:甘い(甘いと良いワインは等しいわけではない)
    • 取り消し線:温度が適温でなくてよい状態では飲めなかったワイン
  • シャブリ
    • ▲シャブリ・エリエ・ド・ラ・サブリエール 2008
    • ▲シャブリ・フルショーム 2007
  • マルサネ
    • マルサネ・ルージュ 2007
  • ジュヴレ・シャンベルタン
    • ジュヴレ・シャンベルタン村名 2007
    • シャペル・シャンベルタン 2006
    • シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ 2006
    • ジュブレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック 2006
  • モレ・サン・ドニ
  • シャンボール・ミュジニー
    • シャンボール・ミュジニー村名 2006
  • ヴージョ
  • クロ・ド・ヴージョ 2006
  • ヴォーヌ・ロマネ
    • ヴォーヌ・ロマネ村名 2007
  • コート・ニュイ・ヴィラージュ
    • コート・ニュイ・ヴィラージュ ルージュ・ル・ヴォークラン 2007
    • コート・ニュイ・ヴィラージュ ブラン・ル・ヴォークラン 2006
  • ペルナン・ヴェルジュレ
    • ペルナン・ヴェルジュレス・クロ・ド・ラ・クロワ・ピエール 2007
  • アロース・コルトン
  • サヴィニー・レ・ボーヌ
    • サヴィニー・レ・ボーヌ・ラ・ドミノード 2006
  • ボーヌ
    • ボーヌ・クロ・デ・ズルシュール 2006
    • ボーヌ・レ・グレーヴ 2005
    • ボーヌ・クロ・デ・クシュロー 2005
    • ボーヌ・レ・トゥーロン 2005
    • ボーヌ・ブレシュロット 2005
    • ボーヌ・ブレッサンド 2006
  • コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ
    • コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ 2007
  • ポマール
    • ★ポマール村名 2007
    • ポマール・ラ・コマレンヌ 2007
  • ヴィルネイ
    • ヴォルネイ・クロ・ド・バール 2005
  • オークセイ・デュレス
    • オークセイ・デュレス村名・ルージュ 2006
    • オークセイ・デュレス村名・ブラン 2007
  • ムルソー
  • ピュリニー・モンラッシェ
    • ピュリニー・モンラッシェ村名 2007
    • ★ピュリニー・モンラッシェ・フォラティエール 2006
    • ★ピュリニー・モンラッシェ・クロ・ド・ラ・ガレンヌ 2006
    • シュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ド・モワゼル 2006
  • シャサーニュ・モンラッシェ
    • シャサーニュ・モンラッシェ村名ブラン 2005
    • ▲シャサーニュ・モンラッシェ村名ルージュ 2007
    • ★シャサーニュ・モンラッシェ・モルジョ・クロ・シャペル・ブラン 2006
  • サン・トーバン
    • サン・トーバン村名 2006
  • サントネー
    • サントネー・クロ・ド・マルト・ルージュ 2005
    • サントネー・クロ・ド・マルト・ブラン 2006
  • メルキュレ
    • メルキュレ村名ルージュ 2006
  • ジブリ
  • プィィ・フュイッセ
    • プィィ・フュイッセ村名 2008
    • プィィ・フュイッセ・クロ・デ・ブルージュ 2006
  • マコン
    • マコン・ヴィラージュ・グランジュ・マニアン 2008
    • サン・ヴェラン 2007
  • プィィ・フュイッセ・フェレ
    • プィィ・フュイッセ・フェレ村名 2008
    • プィィ・フュイッセ・フェレ・ル・クロ 2008
    • プィィ・フュイッセ・フェレ・レ・メネトリエール 2008
  • ボジョレ
    • 24種類(書く気力尽きました)

日時

NOTE:

長かった・・・
ワインリストを書くの疲れました。

当日は、ホテル地下の大きな会場で開催でした。開始時間ぴったりに着いたのですが、これでもかというくらい人でごった返していました。テイスティンググラスを1客とって後は自由。

大きく分けてワインは7つのブースに分かれていました。*2

  • シャブリとニュイのブース
  • ボーヌの赤のブース
  • ボーヌの白のブース
  • マコンのブース
  • ボジョレーのブース
  • ACブル&8Lボトル展示のブース
  • ブラインドテイスティングのブース
ブース1

当然最初に向かったのは、ボーヌ白のブースです。オークセイ・デュレス白から始まりシャサーニュ白まで一通り試飲しました。びっくりしたのはムルソー。自分のイメージするムルソーとぴったりで、たぶんブラインドでも当たりました。こんなにボーヌの白があったのに私のセンサーはムルソーをジャストに感じる事ができたというはうれしい。逆を言うとジャドは村の特徴を表しているということなのでしょうか。

ピュリニーよりシャサーニュの方が美味しく感じました。2006のプルミエはまだまだ飲むのには早いなぁと・・・ シャサーニュのプルミエも同様です。

中でも良かったのがサン・トーバン。ちょっと格が落ちるのかなぁと予想していたのですが、見劣りすることもなくて美味しかったです。

そして、ボーヌ白を一通り飲んだ所で、限定時間提供のクロ・サン・ジャックを頂きました。透明感と奥行きがあって綺麗で美味しい。クレール・ダユから譲り受けた畑のひとつらしく、クロ・ド・ヴージョもそうみたい。クロ・サン・ジャックの方がクロ・ド・ヴージョより美味しかったです。

  1. クロ・サン・ジャック
  2. ヴォルネイ・クロ・ド・ラ・バール
  3. クロ・ド・ヴージョ

の順で飲んだのですが、全て格は同じレベルに感じました。クロ・サン・ジャックとクロ・ド・ヴージョは優しい味だったのですが、クロ・ド・ラ・バールは濃くてジャミーでした。クロ・ド・バールは格で落ちるかなと思っていたのですが、見劣りしませんでした。クロ・ド・ラ・バールいい感じです。

ブース2

次は2本シャブリ。

飲んだ時にミネラルを強く感じません。フルーティで甘く感じるのですが、酸の支えがあまりありませんでした。グラスワインで飲むのにはいいかもしれませんが、フルボトル1本飲むとするとちょっとだれそう。美味しいとは思うのですが好みかというと、そうではないかも。最後の方に飲んだACブルゴーニュブランの3本は同じタイプに感じました。

ボーヌの白とは明らかに作りが違います。

続いて同じブースのニュイの村名です。下記4本を飲むのにどの順番で飲んだら良いかを尋ねて試飲しました。力強い順だそうです。*3

  1. モレ・サン・ドニ
  2. ジュヴレ・シャンベルタン
  3. シャンボール・ミュジニー
  4. ヴォーヌ・ロマネ

この中では、ヴォーヌ・ロマネが飛び抜けて美味しかったです。モレ・サン・ドニは果実味が濃くて、クロ・サン・ジャックより濃く感じました。綺麗というのには程遠かったです。悪くはないのですが・・・
シャンボールはバランスがよいのですが、この4本とも温度が高くて良い状態で試飲できなかったが残念でした。きっと、本来ならもっと美味しいんでしょう。

このあたりで、人のピークがすごくて、限定試飲のコルトン・シャルルマーニュに50人〜100人くらいの数で並んでいたのでコルシャルはパスしました。グラン・クリュのパワーは恐るべし。同じ理由でクロ・ド・ベーズもパス。

今回のジャド試飲会の目的としては貴重なワインではなく、特徴の違いを体験したかったのが大きかったので。

ブース3

続いて、ボーヌの赤。
ここのブースは地味(ボーヌの赤に失礼w)だから人気があまりなかったです。

全部を試飲するのはきつかったので、ボーヌ村はいくつかパスしました。このボーヌブースの中に当日のベストワインがありました。それは「サヴィニー・レ・ボーヌ・ラ・ドミノード」びっくりしました。飛び抜けて美味しかったです。クロ・サン・ジャックとは違う方向ですがスケールは別にして同じレベルで美味しかったです。この内容でこの値段は安すぎです。

コルトンはちょっとタンニンが強くて今はまだきつかったです。この頃にはかなりアルコールが回っていて正常な判断やテイスティングができなくなっていました・・・
ポマール・ラ・コマレンヌも良かったです。

ブース4

テイスティングコーナーでは1本目が「ボジョレー」のワインだということだけはわかりましたが、惨敗です。2〜4本目もボジョレーだったのですが、それぞれ特徴があって美味しかったです。3本目だけは好みではなかったかも。

ブース5

最後にマコンブース。

温度があがってしまっていたワインがあったり、美味しく感じなかったワインもありました。マコンは好きなのに残念。特にプィイ・フュイッセ・フェレが残念な結果でした。酔いが回っていたのも重なったからかもしませんが・・・

全体的に思った事は、スタッフはワインを注ぐのに手を取られてしまい、まともに会話できるのは閑散としているブースのみ。「でも聞きたいのは今飲んでいるワインについてなんだよー」と・・・
大人数での試飲会ですからしょうがないことです。

そして無事、試飲終了。40種類飲みました。たくさん飲むつもりではなかったけど、ついつい色々なワインにつられて飲んでしまいますね。

生産者からのお話
  • 名前はギョーム・ド・カステルノー
    • 45歳
    • ワインのテロワールを表現
      • いつも音楽に例えているとの事
  • ボジョレー地区の担当
    • ルイ・ジャドでかいよ
  • 司会進行が微妙
    • みんなが生産者に注目しているわけではなかった
      • 試飲ワインに夢中すぎw
      • 参加者の人数の割に生産者の方はひっぱりだこという状態ではなかった
質問タイム

なんてあったっけな??
よく覚えていない。個別質問だったかな?

まとめ
  • 人多い
    • 2時間の中とう制限の中で目玉ワインに釣られて10分〜20分ロスは辛い。
  • ワイン
    • 種類多い
    • 素人には全部試飲できっこない
      • アイテム数を減らしてもう少しゆったり試飲したらよかった
    • ルイ・ジャドは作りによって様々
      • 好みのワインを見つけるのは楽しい
  • 状態
    • 搬入は3日前にしたらしい
      • 差し引いても状態が最上なワインとは言い難い
      • 温度管理ができていなかったのが痛かった。
        • ワインクラーだけでなくクーラーボックス用意したらよかったのに
  • 値段
    • 試飲会費としては安い!!
    • ワインは比較的高い。実売はもっと安いと思うけど。
  • 会場
    • キャパに対して人が多いので狭く感じた
    • 気のいいマダムとしゃべった
      • 唯一5分ほど並んだシュバリエの列で白ワインの話しが弾む!!

タイトな時間の中での試飲会でしたが貴重な体験ができました。
日本リカーさんありがとうございました。

記念写真

*1:主催の日本リカーさん曰く

*2:それぞれのブースでさらに細かく別れてはいました。

*3:ヴォーヌ・ロマネは言い忘れたので他3本の順

ブルゴーニュの生産者を囲む会(ドメーヌ・コルディエ)に参加した

ドメーヌ・コルディエの醸造家であるクリストフ・ラヴリュイエ氏が来日されるのにあわせて、企画されたワイン会です。

ワインリスト

  • 生産者
    • Cordier Pere et Fils(コルディエ・ペール・エ・フィス)
    • Christophe Cordier(クリストフ・コルディエ)
  • クリストフ・ラブリュィエ持ち込みのワイン
    • リスト失念(裾物からサン・ヴェラン・VVからジョセフィーヌまで5〜7本くらい)
  • エスプリデュ・ヴァンが用意したワイン(事前案内のリスト)
    • 2008年 Beaujolais Villages Rose "Josephine Rose"(ボージョレ・ヴィラージュ "ジョセフィーヌ・ロゼ")
    • 2006年 Saint Veran En Faux (サン・ヴェラン・アン・フォー)
    • 2006年 Pouilly Fuis se Vieilles Vingne (プイィ・フュイッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ)
    • 2006年 Pouilly Fuisse Les Vignes Blanches (プイィ・フュイッセ・レ・ヴィーニュ・ブランシュ)
    • 2006年 Pouilly Fuisse Terroir De La Vergisson (プイィ・フュイッセ・テロワール・ド・ラ・ヴェルジッソ)
    • 2006年 Pouilly Fuisse Vers Pouilly (プイィ・フュイッセ・ヴェール・ピュイイ)
    • 2006年 Corton Charlemagne(コルトン・シャルルマーニュ)
    • 2006年 Pouilly Fuisse Fine Josephine (プイィ・フュイッセ・フィーヌ・ジョセフィーヌ)

日時

NOTE:

エスプリデュヴァン主催の立食形式でのワイン会。
本日はAKに一番乗りしました。「今、生産者を迎えに行っています」とのことで先に通して頂き、資料を確認。
暫くすると人が次々と集まります。早く来て良かった・・・と。

そして、クリストフが到着して姿を確認するととてもナイスガイ。スキンヘッドで長身のイケメンでした。
早々に自己紹介からドメーヌ・コルディエの紹介を平野さんの翻訳で話しを聞きました。

生産者からのお話
  • 名前はラヴリュイエ
    • 45歳
    • クリストフ・コルディエの奥さんのいとこ
    • 宣伝とかネゴシアン部門も担当している
  • 5つのアペラシオンを持っている
    • ブルゴーニュ・ブラン
    • サン・ヴェラン
    • 一個聞き逃し
    • プィイ・フィッセ
    • ボジョレ
    • 葡萄は全て手摘みしているよ
      • 機械で摘むと全体を揺らしてとるけど当然良くはないよね。
    • 葡萄は30〜40ヘクトリットルくらいの生産量だよ
      • だから葡萄は凝縮しているよ
      • ブルゴーニュでは平均的には60〜80ヘクトリットルだから
    • コルディエでは全ワインを樽発酵している
    • うちは自然酵母しか使っていないよ
    • 6ヶ月〜1年後瓶詰めするよ
質問タイム

クリストフから質問受付タイム宣告。
だれからも質問がなかったので「コルディエで働く事になったきっかけは?」という質問をしました。
回答は「ドメーヌ・コルディエの規模を大きくするため、クリストフ・コルディエ氏が忙しく人手が足りないから」とのこと。突っ込んで「本人の意思とか働いた理由?」的な事を追加質問しなかったので、あとで平野さんに意図と違った回答だったかもねー。という指摘を受けた。ちょっと反省・・・

ワイン会開始

そのままの流れで、クリストフが午後に行っていたプロ向けのコルディエ試飲会に使ったワインを持ち込んでくれたので、みんなで頂く事に。
その後、予定していたワインを順にだしていくとのこと。質問とか会話は随時してね。的な。

その中ではサン・ヴェランが特にお勧めとのこと。
持ち込みワインをレジョナル、VV、ジョセフィーヌと4種類ほど試飲させて頂きましたが、確かに美味しいのですがワインが暴れてて残念な状態。
「ちょっと違う。暴れててからか本当に心から美味しいと言えない」と思っていました。

そして、2順目。
用意していたワインを出して頂きました。

「全然違うよ。ワイン」素直に美味しい。
ロゼもサンヴェランも持ち込みより断然。

同じワインを流通や状態の違いで比べると歴然とした違いがありますね。

2順目のワインも全ては試飲できていないのですが、中でも好印象だったのが「プイィ・フュイッセ・レ・ヴィーニュ・ブランシュ」です。
華やかで美味しかったです。2順目のワインはやや冷やし気味で提供されたのですが、温度が少しあがったくらいの時に飲んだのが良かったんですかね。

最後に提供されたコルトン・シャルルマーニュにみんなが夢中になっている間に、プィイ・フィッセ・ジョセフィーヌをたくさん頂きました。
コルトン・シャルルマーニュは温度は低めで全員に均等に注いで頂いたのですが、グラスに余裕がないとやっぱり長めにキープするのはきついですね。
たぶん自分が飲み干した倍以上の時間がないと、変化を十二分に楽しめません。スケールはあるのですが、コルトン・シャルルマーニュの飲み頃は先に感じました。

そして、ジョセフィーヌ。濃いです。コルトン・シャルルマーニュと比べると明らかに濃い。果実味も前面に出ていて酸もある(濃いだけじゃない)。ブランシュは好印象ですが、ジョセフィーヌとは超えられない壁の差はありますね。個人的な印象ですが、値段は半額くらいですがコルトン・シャルルマーニュとジョセフィーヌは同じ土俵で出してもいいのかなーと。私はジョセフィーヌの方が好みでした。(当日比)今楽しめて、わかりやすく、上品さも兼ね備えているので。もちろん、購入しました!!

購入リスト
  • 2008 ボージョレ・ヴィラージュ・ロゼ <ジョセフィーヌ・ロゼ> 1本
  • 2006 プイィ・フュイッセ 〈フィーヌ・ジョセフィーヌ〉1本
  • 2006 プイィ・フュイッセ・レ・ヴィーニュ・ブランシュ 1本

理由

  • ボジョレー・ロゼ
    • 暑い日に家に帰ってきてこんなワインを飲みたいから。2,000円で買えるのはうれしすぎる。
  • フィーヌ・ジョセフィーヌ
    • 本当なら3本くらい欲しいけど、予算の都合上1本。
  • ブランシュ
    • 他の同一価格帯のキュベも欲しかったが、これも予算の都合上1本。回転が早いので次のビンテージ(入荷)でまとめ買いを検討。

ボトルバリエーションが多いので結構迷いました。サン・ヴェランも良かったし、ラ・グランドは完璧妻好み。
ネゴシアンワインを除く、ワインを全部1本ずつかっても4万程度で1本ずつ買えるんだもんなぁ・・・
定番アイテム化していきたい。

文化と雑談

歴史ある著名なワインブロガーさんとお話しさせていただいたり、普段は席が離れていてあまりお話する機会がなかった方と話しをしたり、楽しい時間を過ごしました。みなさんありがとうございました。

2次会後、ダヴィッドさんと横浜駅まで一緒に帰ったので文化の違いを色々と話しました。
「日本人は仕事の為に生きていて」「フランス人は自分の為に生きている」は心にのこった会話ですが、実際あっているとなぁと思ってしまいました。

他にも、12,000km離れた日本に健全なワインが飲める事について、フランスでも駄目なワインはあることについて。食べ物のこと。
ワールドカップの事。フランス人の性生活などなどw

ところかわればいろいろですね。

まとめ
  • ワイン会楽しい
  • 普段から美味しいワインが飲める事のありがたい
  • 1本飲んだといって理解できるとは到底思えない奥深さを感じた
  • コルディエうまい
    • プィイフィッセはお買い得
  • 状態重要

なにげなく、こんな日が続けばいいなぁ。

2010/5/28 追記

平野さんがブログを始められたようです。
この会のレポートも書かれていて、奥が深いエントリーもあります。

最初からすごい大作なエントリーが続いているので、ガス欠しないようにブログが継続していくことを希望します! :-)

ブルゴーニュ白ワインのトレンドを理解するために」のようなエントリーが幾つも集まれば、それだけで書籍になるような価値があると思います、不謹慎な話しかもしれませんが、エバンジェリストでもありテイスターとしても素晴らしい平野さんがこうやって考えを文書化して頂くことは、若い世代に「ワインの素晴らしさや重要な要素が浸透する大きなきっかけになった」と、数年〜十数年経った時に実感できると思います。
自分にとって平野さんは一世代前でいう古賀守さんや後藤さんような人物です。
もし、素晴らしいエバンジェリストをコロッと病死で亡くし、文献や考えが後世代に伝わらないとしたら、残念でしかたないです。*1

ということで、自分のペースで無理せずがんばってください!!応援しています。

*1:あくまでPublicな形の文献の話で、これまでの愛好家やワイン取扱関係者に与えた影響や活動は、平野さんを知っている人は既に誰もが認めている功績ですね!

ドメーヌ・ジャン・フルニエを楽しむ会に参加した

若手生産者の「歴史と伝統に踏まえ研鑽を重ねるローラン・フルニエ」のワインを楽しみました。

ワインリスト

写真は撮り忘れたので2本分だけ。

  • 生産者: Domaine Jean Fournier(ドメーヌ・ジャン・フルニエ)
  • 2005年 Marsannay balnc Cuvee Saint Urbain(マルサネ・ブラン キュベ・サン・チュルバン)
  • 2005年 Marsannay balnc Clos du Roy(マルサネ ブラン クロ・デュ・ロワ)
  • 2007年 Bourgogne Rouge(ブルゴーニュ・ルージュ)
  • 2007年 Marsannay rouge Cuvee Saint Urbain(マルサネ・ルージュ "キュベ・サン・チュルバン″)
  • 2007年 Marsannay Les Longeroies(マルサネ ルージュ レ・ロンジェロワ)
  • 2007年 Marsannay rouge Clos du Roy(マルサネ ルージュ クロ・デュ・ロワ)
  • 2007年 Marsannay rouge Les Echezots(マルサネ ルージュ レ・エシェゾー)
  • 2006年 Marsannay Trois Terres VV(マルサネ・トロワ・テール ヴィエイユ・ヴィーニュ)
  • 2007年 Cote de Nuits Villages "Les Croix Violettes Vieilles Vignes(コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・レ・クロ・ヴァイオレット・ヴィエイユ・ヴィーニュ)

日時

NOTE:

またまた、遅刻。なぜかワイン会の日に限って別の特別な予定が入ってしまう・・・なぜだろう。
到着後かけつけで白をいただきました。

ジャン・フルニエは赤がメインの生産者ですが、そんなことはなんのその白も美味しかったです。
良く聞く話で白の名手であるラモネやコシュ・デュリの赤は旨くてお買い得だけど、実は赤の作り手は白ワインが以外とお買い得じゃないのかと思っています。

シュヴロの白もフルニエの白も美味しいんですよね。ただ、シュヴロは特別キュベのアリゴテしか味わえなかった同じ程度レベルの風味がフルニエの2本には感じられました。参加してすぐに価値を見いだせて幸先がとても良かったです。

続いて、レジョナルのブルゴーニュ・ルージュを頂きました。この第一印象が香り。ボジョレー・ヌーボーを思わせるようなフレッシュ感。色はとても薄いのですが、風味や味はしっかりしているのです。香りがとても良く(イチゴとかバナナとかの直感的な香り)これだけで酔ってしまいまそうです。そして、さらっとブルゴーニュ・ルージュを飲み飛ばして、いよいよマルサネのメインの3本。

  • ロンジェロワ
  • エシェゾー
  • クロ・デュ・ロワ

特にロンジェロワはブリュノ・クレールも持っていて良いと評判を聞いているので、特に楽しみでした。が・・・
どれも旨い。本当にうまい。3本揃っている事が大事だということです。すなわちそれはテロワールの違いで好みや特徴が良く出ている作りだからだそうです。
この日は特にエシェゾーが開いていて抜群に旨かったです。「薔薇のニュアンスがある」という声も出ていて、ヴォーヌ・ロマネのあの畑の系統ですね。この3本のワインをセラーで育ててみたいと思ったくらいよかったです。なにより価格が手に届く範囲だということは大事なことですよね。いやぁ、わからないものです。あの有名なグラン・ヴァンは肩透かし、状態不安に比べると・・・

うさぎと一緒に頂いたのですが、これまた美味しかったです。おしゃべりに夢中になってしまって終盤にせかせかと食べる事に。

最後の2本はトワ・テールとレ・クロワ。トワ・テールは1ランク上の格ですが、この日のエシェゾーのインパクトには及ばなかったけどスケールは大きさは感じ取る事ができました。トワ・テールは1〜2杯だけで一番おかわりしたのはエシェゾーだったなー。

ワイン会の名のとおり「楽しむ会」となりました。こうやって同じ生産者でも畑違いで明確に違いにでて、なおかつ全部基本美味しいワインは会話も弾みます。お腹一杯の料理とワインどうもありがとうございました!