ブルゴーニュの生産者を囲む会(ドメーヌ・コルディエ)に参加した

ドメーヌ・コルディエの醸造家であるクリストフ・ラヴリュイエ氏が来日されるのにあわせて、企画されたワイン会です。

ワインリスト

  • 生産者
    • Cordier Pere et Fils(コルディエ・ペール・エ・フィス)
    • Christophe Cordier(クリストフ・コルディエ)
  • クリストフ・ラブリュィエ持ち込みのワイン
    • リスト失念(裾物からサン・ヴェラン・VVからジョセフィーヌまで5〜7本くらい)
  • エスプリデュ・ヴァンが用意したワイン(事前案内のリスト)
    • 2008年 Beaujolais Villages Rose "Josephine Rose"(ボージョレ・ヴィラージュ "ジョセフィーヌ・ロゼ")
    • 2006年 Saint Veran En Faux (サン・ヴェラン・アン・フォー)
    • 2006年 Pouilly Fuis se Vieilles Vingne (プイィ・フュイッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ)
    • 2006年 Pouilly Fuisse Les Vignes Blanches (プイィ・フュイッセ・レ・ヴィーニュ・ブランシュ)
    • 2006年 Pouilly Fuisse Terroir De La Vergisson (プイィ・フュイッセ・テロワール・ド・ラ・ヴェルジッソ)
    • 2006年 Pouilly Fuisse Vers Pouilly (プイィ・フュイッセ・ヴェール・ピュイイ)
    • 2006年 Corton Charlemagne(コルトン・シャルルマーニュ)
    • 2006年 Pouilly Fuisse Fine Josephine (プイィ・フュイッセ・フィーヌ・ジョセフィーヌ)

日時

NOTE:

エスプリデュヴァン主催の立食形式でのワイン会。
本日はAKに一番乗りしました。「今、生産者を迎えに行っています」とのことで先に通して頂き、資料を確認。
暫くすると人が次々と集まります。早く来て良かった・・・と。

そして、クリストフが到着して姿を確認するととてもナイスガイ。スキンヘッドで長身のイケメンでした。
早々に自己紹介からドメーヌ・コルディエの紹介を平野さんの翻訳で話しを聞きました。

生産者からのお話
  • 名前はラヴリュイエ
    • 45歳
    • クリストフ・コルディエの奥さんのいとこ
    • 宣伝とかネゴシアン部門も担当している
  • 5つのアペラシオンを持っている
    • ブルゴーニュ・ブラン
    • サン・ヴェラン
    • 一個聞き逃し
    • プィイ・フィッセ
    • ボジョレ
    • 葡萄は全て手摘みしているよ
      • 機械で摘むと全体を揺らしてとるけど当然良くはないよね。
    • 葡萄は30〜40ヘクトリットルくらいの生産量だよ
      • だから葡萄は凝縮しているよ
      • ブルゴーニュでは平均的には60〜80ヘクトリットルだから
    • コルディエでは全ワインを樽発酵している
    • うちは自然酵母しか使っていないよ
    • 6ヶ月〜1年後瓶詰めするよ
質問タイム

クリストフから質問受付タイム宣告。
だれからも質問がなかったので「コルディエで働く事になったきっかけは?」という質問をしました。
回答は「ドメーヌ・コルディエの規模を大きくするため、クリストフ・コルディエ氏が忙しく人手が足りないから」とのこと。突っ込んで「本人の意思とか働いた理由?」的な事を追加質問しなかったので、あとで平野さんに意図と違った回答だったかもねー。という指摘を受けた。ちょっと反省・・・

ワイン会開始

そのままの流れで、クリストフが午後に行っていたプロ向けのコルディエ試飲会に使ったワインを持ち込んでくれたので、みんなで頂く事に。
その後、予定していたワインを順にだしていくとのこと。質問とか会話は随時してね。的な。

その中ではサン・ヴェランが特にお勧めとのこと。
持ち込みワインをレジョナル、VV、ジョセフィーヌと4種類ほど試飲させて頂きましたが、確かに美味しいのですがワインが暴れてて残念な状態。
「ちょっと違う。暴れててからか本当に心から美味しいと言えない」と思っていました。

そして、2順目。
用意していたワインを出して頂きました。

「全然違うよ。ワイン」素直に美味しい。
ロゼもサンヴェランも持ち込みより断然。

同じワインを流通や状態の違いで比べると歴然とした違いがありますね。

2順目のワインも全ては試飲できていないのですが、中でも好印象だったのが「プイィ・フュイッセ・レ・ヴィーニュ・ブランシュ」です。
華やかで美味しかったです。2順目のワインはやや冷やし気味で提供されたのですが、温度が少しあがったくらいの時に飲んだのが良かったんですかね。

最後に提供されたコルトン・シャルルマーニュにみんなが夢中になっている間に、プィイ・フィッセ・ジョセフィーヌをたくさん頂きました。
コルトン・シャルルマーニュは温度は低めで全員に均等に注いで頂いたのですが、グラスに余裕がないとやっぱり長めにキープするのはきついですね。
たぶん自分が飲み干した倍以上の時間がないと、変化を十二分に楽しめません。スケールはあるのですが、コルトン・シャルルマーニュの飲み頃は先に感じました。

そして、ジョセフィーヌ。濃いです。コルトン・シャルルマーニュと比べると明らかに濃い。果実味も前面に出ていて酸もある(濃いだけじゃない)。ブランシュは好印象ですが、ジョセフィーヌとは超えられない壁の差はありますね。個人的な印象ですが、値段は半額くらいですがコルトン・シャルルマーニュとジョセフィーヌは同じ土俵で出してもいいのかなーと。私はジョセフィーヌの方が好みでした。(当日比)今楽しめて、わかりやすく、上品さも兼ね備えているので。もちろん、購入しました!!

購入リスト
  • 2008 ボージョレ・ヴィラージュ・ロゼ <ジョセフィーヌ・ロゼ> 1本
  • 2006 プイィ・フュイッセ 〈フィーヌ・ジョセフィーヌ〉1本
  • 2006 プイィ・フュイッセ・レ・ヴィーニュ・ブランシュ 1本

理由

  • ボジョレー・ロゼ
    • 暑い日に家に帰ってきてこんなワインを飲みたいから。2,000円で買えるのはうれしすぎる。
  • フィーヌ・ジョセフィーヌ
    • 本当なら3本くらい欲しいけど、予算の都合上1本。
  • ブランシュ
    • 他の同一価格帯のキュベも欲しかったが、これも予算の都合上1本。回転が早いので次のビンテージ(入荷)でまとめ買いを検討。

ボトルバリエーションが多いので結構迷いました。サン・ヴェランも良かったし、ラ・グランドは完璧妻好み。
ネゴシアンワインを除く、ワインを全部1本ずつかっても4万程度で1本ずつ買えるんだもんなぁ・・・
定番アイテム化していきたい。

文化と雑談

歴史ある著名なワインブロガーさんとお話しさせていただいたり、普段は席が離れていてあまりお話する機会がなかった方と話しをしたり、楽しい時間を過ごしました。みなさんありがとうございました。

2次会後、ダヴィッドさんと横浜駅まで一緒に帰ったので文化の違いを色々と話しました。
「日本人は仕事の為に生きていて」「フランス人は自分の為に生きている」は心にのこった会話ですが、実際あっているとなぁと思ってしまいました。

他にも、12,000km離れた日本に健全なワインが飲める事について、フランスでも駄目なワインはあることについて。食べ物のこと。
ワールドカップの事。フランス人の性生活などなどw

ところかわればいろいろですね。

まとめ
  • ワイン会楽しい
  • 普段から美味しいワインが飲める事のありがたい
  • 1本飲んだといって理解できるとは到底思えない奥深さを感じた
  • コルディエうまい
    • プィイフィッセはお買い得
  • 状態重要

なにげなく、こんな日が続けばいいなぁ。

2010/5/28 追記

平野さんがブログを始められたようです。
この会のレポートも書かれていて、奥が深いエントリーもあります。

最初からすごい大作なエントリーが続いているので、ガス欠しないようにブログが継続していくことを希望します! :-)

ブルゴーニュ白ワインのトレンドを理解するために」のようなエントリーが幾つも集まれば、それだけで書籍になるような価値があると思います、不謹慎な話しかもしれませんが、エバンジェリストでもありテイスターとしても素晴らしい平野さんがこうやって考えを文書化して頂くことは、若い世代に「ワインの素晴らしさや重要な要素が浸透する大きなきっかけになった」と、数年〜十数年経った時に実感できると思います。
自分にとって平野さんは一世代前でいう古賀守さんや後藤さんような人物です。
もし、素晴らしいエバンジェリストをコロッと病死で亡くし、文献や考えが後世代に伝わらないとしたら、残念でしかたないです。*1

ということで、自分のペースで無理せずがんばってください!!応援しています。

*1:あくまでPublicな形の文献の話で、これまでの愛好家やワイン取扱関係者に与えた影響や活動は、平野さんを知っている人は既に誰もが認めている功績ですね!