アルザス(オンリー)祭り2010に参加した
vin et cuisine A.k.さん主催のアルザスワイン会2010に参加しました。
ワインリスト
日時
- 2010年7月25日
- 三軒茶屋のAKにて
NOTE:
17種類のワインを楽しみます。正直「こんなに飲めるのかよー」と思ってしまいましたが、シェフソムリエオーナーの木村さんの挨拶でも、「こんなに飲めないと思うので量は調整してあります」とのこと。1人1本計算の量で配られる事が事前に説明頂けたのでとても安心しました。プロフェッショナルだなぁと感心。
席はテーブルで、テーブル内は全員面識ある方だったので会話が最初から深かったです。思った事をそのまま口にだし、遠慮なしにほめる、けなす、ディスカッション、飲み会、色々な雰囲気が混ざり合った感じで、楽しかったのです。テーブルそれぞれが自己組織化してわいわい飲んでいました。
ワインの出し方はこんな感じ。
ほめる
最初のマルク・テンペは葡萄品種の違いがよくわかりました。
皆さん個々に好みの違いはあれど、すごく美味しい。
ピノ・ブランやピノ・グリは甘味の幅が大きかったり、ゲヴュルツトラミネールの香りが素晴らしいかったり*1、ローズ・ソヴァージュが美味しくてテーブルの会話も弾んだり、マルク・テンペ。いいです!!
こんなワインを普段から飲みたいです。妻の好みのワインだなと感じました。
土壌は粘土石灰質。
同じテーブルにいたメンバーのテイスティング能力と土壌とワインの理解がすごくて、質問すればみごとな回答が返ってきて、為になっただけでなく会話も楽しくて良かったです。
また、観察能力も重要。
なにげなくワインを飲んでコメントを言うときも「この土壌は粘土石灰質だね・・・」みたいにテイスティング能力の高さをアピールするのではなく、「粘土質って書いてあった」とひとこと。w
みんな爆笑。
また、スケールが違うマンブールには称賛の言葉も多かったです。
マンブールに関連して、土壌や作りなど色々な話題も派生しました。
けなす
は状態があまり良くなかった。
一口飲んで廃棄用バケツに。みなさんも同様。
ジョス・メイヤーのリースリングは薄く、やや酸がきわ立っていました。一般的なアルザスな印象に近いとのこと。
また、輸入の状態は大事だなと実感。
木村さん曰く「これだけ飲んだ状態で、ビンテージに惑わされず判断できてすごい。状態が心配だったワインだけど、やっぱりだめでした。。。気になさらず廃棄してしてください。」と説明。こういう時の説明って大事な事だと思うんですね。今回の参加者は、劣化したワインを劣化ワインだと気付く方々でしたが、劣化の違いがわからない方々が仮に普通の日にこのお店に足を運んだとしても、劣化したワインやブショネのワインはフィルタリング(排除)して、きちんとしたワインを提供してくれる事と思います。
あと、MさんとNさんのHさんに対する扱いがすごい。素にさせる力がありますね。建前など手加減なし。「書いてあった」発言を拾い上げたのもNさん。聞き逃せばいいものを…w
まとめ
- 料理おいしい
- ニンジンのピクルスがマイヒット
- マルクテンペおいしい
- ワインを飲む時は調光を暗くすると美味しく感じるよ
- 土壌の違い
- 作りの違い
- テロワール絶対だとある一定のレベルを超えた個性を感じるワインは生まれにくい
- そこには作りや独自の工夫を加える必要がある
- マルセル・ダイスはその両方を要素を持っている
- テイスティング
- ブラインドは多角性(偏った視点)でわかる(当てる)
- ミネラルや土壌を捕らえるには全体で感じるのだ
- そういう意味ではマルクテンペのワインはわかりやすい例だ!!
- 状態大事
- 大前提。状態がいいワインにも悩みがある
- 最高の状態がわかっているから、ちょっとした影響で本来のポテンシャルを発揮していないボトルを空けた時のショック。
- フィルタリング重要。どれだけフィルタリングされているか。状態通知サービス欲しいね。
- 大前提。状態がいいワインにも悩みがある
書きたい事や感じた事はもっといっぱいあったけど、書く気力がこのあたりで尽きました!
アルザスは客寄せとしてのネームバリューはないかもしれませんが、ワインを楽しむという意味では参加してよかったです。楽しくて、おいしくて、アルザスの新しい発見もあり、大満足。
会に誘ってくれたHさん、主催してくださったAKさんありがとうございました。
来年また開催されたら参加したいです。
*1:単に私の好みのライチ系の香り