入浴剤並みに香りが溢れるアルザスのゲヴェルツ
開栓直後は少し焦りました...
WINE:
- ビンテージ:2011
- 生産者:ドメーヌ・シュルンバジェ
- 産地:アルザス
- 葡萄:ゲヴェルツ・トラミネール
日時
- 2014年8月31日(19時頃)
- 月齢 -・-・-
- 栓抜時:潮位(-)方向(-)
- 当日潮位:満潮(-)干潮(-)
第6回Nさんの手料理&ワインの会に参加しました
定期的に開催されているNさんの手料理会。
この日は台風一過で少し涼しいワイン日和でした。
ワインリスト
日時
- 2013年10月20日
- 平野弥にて
NOTE:
第6回。今までの会は快晴だったけどついに雨にあたってしまいました。風情があってそれはそれでいい感じでした!
そして、6回とも参加予定者の欠席がなし :)
今回は、伊勢海老が主役的なポジションでした。
私が伊勢海老を用意する予定だったのですが解禁から当日まで台風と天候の影響で漁にでれなかったとのことで手に入らず、Nさんに市場で仕入れてもらう事になって期待してくださった皆様には申し訳なかったです。
いつもは事前に決まっているワインリストなのですが、当日はまだ決めていなくて料理を見ながらその場で組み立てながら出して頂ける事になりました。マリアージュってやつですね。
まずはクルミのディップと前菜でサーモンのマリネ。この会では定番になりつつありますが美味しいです。指標となる定番者があるのはうれしいですね。私からの差し入れでライ麦パンもあります。ドレッシングは何度か試作して作り直したそうです。
ここで、泡がなくなり。出てきたのがドミニク・ラフォンのACブル。「今すごく美味しいので料理に合わすというより楽しんでもらえる」とお勧めの1本として出して頂きました。
確かにワインに張りがあり構造がしっかりしていて美味しいです。香りも爆発的ではないですが心地よく良いワインです。料理と一緒に飲んでいてするする飲んでしまいます。
続いて順番的には中盤ですがメイン的な伊勢海老。オーブンの扱いが慣れていないので火加減が難しかったようでソースが柔らかめ。これにラモネのモルジョをあわせます。実は前回の会もラモネの同銘柄同ヴィンテージを飲んでいたんですよね。前回よりバランスと旨味がでていた気がします。ラフォンのACブルには戻れないかもという話でしたが、ラフォンが格負けして飲めなくなるほどではありませんでした。すごいなぁ、このACブル。
フルーツを挟んで次にジャイエ・ジル。スパイシーでした。羊の煮込みでこれがうまい。というかソースをまたおかわりでもらって、パンをつけて食べたのですがこういう料理たまらなく好きです。羊うまいよひつじ。
カレーライスになっていないところがポイントですね。
ジャイエ・ジルはど真ん中の好きなタイプ(好みの問題で美味しいワインでした)ではありませんでしたが、熟成させるとうまいんだろうなーというポテンシャルを感じました。熟成させてから飲んでみたいです。
最後はタルトとマルク・テンペの甘口ワインで締めです。テンペのワインってこんなに美味しかったっけ?癒しのワインが最後というのはいいですね。このワインは妻が大好きなタイプのワイン。
会を通じて感じた事が、肩ひじ張らず美味しいワインと美味しいワインを自然体で飲めて食べれている事。楽しい会話と流れるような時間を過ごせています。銘柄を確認してから行くワイン会と違って、料理が先に決まってワインが後から出てくるので気負いや期待は全くないというのがいいのかも。レストランでも「予算は幾らくらいで赤ワインをお願いします」というのがこれに相当するんだと思いますが、少しワインを飲みつけてくるとリストを見て掘り出し物を見つけて飲みたいとか、レアなワインを飲んでみたいという気持ちがでてしまい、自然体で料理とその場を楽しむ前に、ワインが一歩前に出ちゃうんじゃないかなと。
そういう意味ではこの会は自分にとって、禅をしているかのような「自分がワインが好き」という前提で論理的に考えてわかったつもりにならずライフスタイルとして溶け込んで体で感じる事ができるとても良いイベントになっています。
何はともあれ皆さんお疲れさまでした!そしてごちそうさまでした。
この日の為に、準備してくださった方々ありがとうございました。
アフター:
今日も追加でワインお願いしてしまいました!平野さんも含め4人で割り勘。
お勧めを聞いたらまだ「入荷してまだ試していないがトロ・ボーのコルトン2008」はどうでしょうか?と。
- トロ・ボー コルトン・ブレサンド 2008
酔わないように量をセーブしながら挑んでいたのですが、美味しくてついつい飲んでしまいます。グラスをゆすると香りがあがってきて官能的でやさしいタイプのワインです。夕方から夜にかけてという時間と空間の相互関係もあったと思いますが、今日飲んだワインで一番のインパクトが最後にきてしまいました。
ワインの揺らし方と感じ方など酔っ払いながらのワイン談話。楽しかったです。
次回は年明けを予定しています!
10年熟成のマルク・テンペ・ゲヴェルツ・トラミネールは流石!!
ゲヴェルツを飲みたい飲みたいと言っていたのをついに実現
WINE:
- ビンテージ:2000
- 生産者:マルク・テンペ
- 産地:アルザス
- 畑:ライムスベルク
- 葡萄:ゲヴェルツ・トラミネール
日時
- 2011年9月27日(19時頃)
- 月齢 -・-・-
- 栓抜時:潮位(-)方向(-)
- 当日潮位:満潮(-)干潮(-)
NOTE:
きました。ゲヴェルツ。待ちきれず届いてすぐにあけました。値段は3,000円以内のお手頃価格だったのですぐに手が出せていい感じです。 :)
このワインにまず感じる事はライチの香りですね。これをなくしてゲヴェルツの印象を語れません。ライチの香りから想像する甘さはなく、エグミとアルコールが強く感じます。エグミはネガティブな要素でその内弱くなっていくだろうと思っていたら案の定抜栓から1〜2時間もたった頃には感じられなくなってきました。
草原のような(香草系やジンのニュアンス)ワインで、チーズフォンデュとぴったりあって美味しく飲めました。ただ、最初セラーから出した直後の温度が高めな状態だと引き締まり方が足りなくてダメダメなワインになってしまうので、冷蔵庫でキリッと冷やしてグラスの中で温度をあげていくのがちょうど良かったです。
残り半分を冷蔵庫に保管し、2日目に全くのまず3日目に残りを飲みましたが、全く落ちていていなくてびっくりしました。妻は3日目の方が好みだそうです。(アルザスワイン好きの妻)
たぶん、一日目も飲んで美味しいと言っていたのですが、たぶん最初グラス(の一口だけしかのんでいない)のでエグミの印象が強かったんだと思います。時間がたった時ってバランスよくなってきたのも飲んでいるのですが、3日目のフラットになった時の方がよかったのかなぁ。
マルク・テンペは極上ではないですがいい作りをしますね。こういう個性が溢れるテーブルワインが置いてあるビストロ的なお店が近くに有ればなぁと思うのですが、開拓する野心がないので誰か教えてください。:)
そういえば、熟成感に触れるのを忘れていていました。。。(というより飲む時に意識していなかった)
熟成されて感じられた要素を言うなら、口に含んだ時に「液体の表面がぎゅっと水たまりになって飴玉みたいキュッと一体感がでるところ」です。リースリングに感じるような甘さはまったくないんですけどねw
このボトルはまたリピートしたくなるような、程よい酒質とお値段なワインでした。
アルザス(オンリー)祭り2010に参加した
vin et cuisine A.k.さん主催のアルザスワイン会2010に参加しました。
ワインリスト
日時
- 2010年7月25日
- 三軒茶屋のAKにて
NOTE:
17種類のワインを楽しみます。正直「こんなに飲めるのかよー」と思ってしまいましたが、シェフソムリエオーナーの木村さんの挨拶でも、「こんなに飲めないと思うので量は調整してあります」とのこと。1人1本計算の量で配られる事が事前に説明頂けたのでとても安心しました。プロフェッショナルだなぁと感心。
席はテーブルで、テーブル内は全員面識ある方だったので会話が最初から深かったです。思った事をそのまま口にだし、遠慮なしにほめる、けなす、ディスカッション、飲み会、色々な雰囲気が混ざり合った感じで、楽しかったのです。テーブルそれぞれが自己組織化してわいわい飲んでいました。
ワインの出し方はこんな感じ。
ほめる
最初のマルク・テンペは葡萄品種の違いがよくわかりました。
皆さん個々に好みの違いはあれど、すごく美味しい。
ピノ・ブランやピノ・グリは甘味の幅が大きかったり、ゲヴュルツトラミネールの香りが素晴らしいかったり*1、ローズ・ソヴァージュが美味しくてテーブルの会話も弾んだり、マルク・テンペ。いいです!!
こんなワインを普段から飲みたいです。妻の好みのワインだなと感じました。
土壌は粘土石灰質。
同じテーブルにいたメンバーのテイスティング能力と土壌とワインの理解がすごくて、質問すればみごとな回答が返ってきて、為になっただけでなく会話も楽しくて良かったです。
また、観察能力も重要。
なにげなくワインを飲んでコメントを言うときも「この土壌は粘土石灰質だね・・・」みたいにテイスティング能力の高さをアピールするのではなく、「粘土質って書いてあった」とひとこと。w
みんな爆笑。
また、スケールが違うマンブールには称賛の言葉も多かったです。
マンブールに関連して、土壌や作りなど色々な話題も派生しました。
けなす
は状態があまり良くなかった。
一口飲んで廃棄用バケツに。みなさんも同様。
ジョス・メイヤーのリースリングは薄く、やや酸がきわ立っていました。一般的なアルザスな印象に近いとのこと。
また、輸入の状態は大事だなと実感。
木村さん曰く「これだけ飲んだ状態で、ビンテージに惑わされず判断できてすごい。状態が心配だったワインだけど、やっぱりだめでした。。。気になさらず廃棄してしてください。」と説明。こういう時の説明って大事な事だと思うんですね。今回の参加者は、劣化したワインを劣化ワインだと気付く方々でしたが、劣化の違いがわからない方々が仮に普通の日にこのお店に足を運んだとしても、劣化したワインやブショネのワインはフィルタリング(排除)して、きちんとしたワインを提供してくれる事と思います。
あと、MさんとNさんのHさんに対する扱いがすごい。素にさせる力がありますね。建前など手加減なし。「書いてあった」発言を拾い上げたのもNさん。聞き逃せばいいものを…w
まとめ
- 料理おいしい
- ニンジンのピクルスがマイヒット
- マルクテンペおいしい
- ワインを飲む時は調光を暗くすると美味しく感じるよ
- 土壌の違い
- 作りの違い
- テロワール絶対だとある一定のレベルを超えた個性を感じるワインは生まれにくい
- そこには作りや独自の工夫を加える必要がある
- マルセル・ダイスはその両方を要素を持っている
- テイスティング
- ブラインドは多角性(偏った視点)でわかる(当てる)
- ミネラルや土壌を捕らえるには全体で感じるのだ
- そういう意味ではマルクテンペのワインはわかりやすい例だ!!
- 状態大事
- 大前提。状態がいいワインにも悩みがある
- 最高の状態がわかっているから、ちょっとした影響で本来のポテンシャルを発揮していないボトルを空けた時のショック。
- フィルタリング重要。どれだけフィルタリングされているか。状態通知サービス欲しいね。
- 大前提。状態がいいワインにも悩みがある
書きたい事や感じた事はもっといっぱいあったけど、書く気力がこのあたりで尽きました!
アルザスは客寄せとしてのネームバリューはないかもしれませんが、ワインを楽しむという意味では参加してよかったです。楽しくて、おいしくて、アルザスの新しい発見もあり、大満足。
会に誘ってくれたHさん、主催してくださったAKさんありがとうございました。
来年また開催されたら参加したいです。
*1:単に私の好みのライチ系の香り
冷蔵庫保管で低温劣化がおこった
はぁぁあ。やっちまいました。
WINE:
- ビンテージ:2005
- 生産者:マーク・クライデンヴァイス
- 産地:アルザス
- 名前:クリット・クレヴナー
日時
- 2009年7月4日(20時頃)
- 月齢 11.6・中潮・マイナス
- 栓抜時:潮位(-)方向(-)
- 当日潮位:満潮(-)干潮(-)
NOTE:
暑いしフルーティーなアルザスのワインを飲もうと栓を空けたのですが、絶句しました。
まずいんです。香りもほとんどしません・・・
まっまさかって感じです。このワインは以前にお店で飲んで美味しいと思ってそのお店で買ったからです。
品質管理で信頼できるお店ですし、このワイン自身を輸入しています。ボトル差とは考えにくく、なにが駄目だったのか知りたくて問い合わせしてみた所、低温劣化が考えられるとの回答を頂きました。
そう、、、このボトルは一度飲もうと思って冷蔵庫に入れてあったのです。
飲む機会を失って1週間程度いれてあって、再びセラーに戻し今回空けたという経緯がありました。
今回冷蔵庫に入れていた期間で低温劣化が起こってしまっていた模様です。
苦味が前面に出てワインが壊れていることがわかります。このワインの良さであるフルーティーさは見る影もありません。
「冷蔵庫や野菜室に入れておけば熱劣化の心配はほとんどないよ」という噂も聞きますが、今回の体験で短期間でも冷蔵庫保管はやめようと思ったのはいうまでもありません*1。セラーに空きがあるなら入れておくべきですね。
2日目・3日目には苦味は薄くなり、香りも少しだけ復活しましたが、本来のポテンシャルには程遠かったです。
次回空けるワインに期待したいものです。
*1:熱劣化とは別の話しなので・・・
ワインバーでドーヴネを中心にグラスワインを色々飲んだ
セールワインの購入とル・ヴァン・ノーブルにグラスワインを飲みに行きました。
駅からお店までの道のりはすごく寒かったです。
2杯目
白をお願いしたらこちらがでてきました。
WINE:
- ビンテージ:2004
- 生産者:ファビアン・コシュ・ブイヨ(アラン・コシュ・ビズアール)
- 産地:オークセイ・デュレス
NOTE:
最後に週末お薦めグラスのドーヴネのオークセイ・デュレスを飲む予定というのを伝えてあったので、白をお願いしたらこちらをセレクトして頂きました。新しいボトルを空けて頂いてリーデル・ヴィノムグラスでの提供。
もわっと栗系の香りがして、ワイン自身には深みがあります。
お店の方に「どうですか?」って聞かれて、「もわっと」って表現したら微笑されました。その後にお店の方が「神の雫っぽく表現してみましょうか。」って話になり一緒になって面白おかしく表現してくれたのが印象的でした。
このワインは以前に飲んだ事があったので、その時より深みがあったように感じました。
しみじみとこれも旨い。
ドーヴネのオークセ・デュレスと比べる為に、少しグラスに残して次の赤に。
WINE:
- ビンテージ:1984
- 生産者:アンリ・ド・バエーズ
- 産地:ニュイ・サンジョルジュ
- その他:プルミエ・クリュ・キュヴェ・ミニヨット
NOTE:
赤も飲みたいなーと思っていて、予算を少しだけ*1高くしてお願いしたワイン。
これも新しいボトルを栓抜して頂きました。こういう古酒を2日目とかだと結構きついと思うのですが、とても良心的なサービスをしてくれるのが素晴らしい。
最初に産地と古酒or新し目の希望を聞かれたので、ブル古酒をお願いしました。
お願いした予算の3/4のお値段だったので嬉しい限りです。
ゆっくりとパニエに入れられた状態でセラーから出されて、カウンターに置き栓を抜いて頂いたのですが色が濃いです。
84とは思えないくらいしっかりしています。
試飲して提供して頂けるのですが少しだけ澱が舞ってしまっているかもということ。
グラスを提供するワインで洗う事もポイントですね。
一口飲んだ時に感じたのは、84?オフビンテージを感じさせない果実味でした。
以前にブザンスノのボーヌ・トゥーサン84を飲んだ時とは大違いです。
感動して震えたという事はなかったのですが、綺麗に熟成したブルゴーニュワインでした。
こんなワインを常日頃飲めればいうことないです。
アラカルトでシシカバブをお願いしたのですが、飲めば飲むほどしみじみと旨くて飲んでしまい料理が来る頃にはほとんどなくなってしまいました。
時間が経っても良くなる一方だったのでもう一杯飲んで見たかったのですが、これ以上お酒の量が増えるとやばいとおもって辞めました。
旨いワインは恐ろしいですね。
今日初めて知った事なんですが、「オスピス・ド・ニュイには畑名が記載されている」と言う事。
このニュイサンの畑はけっこうマイナーな畑だったようです。
WINE:
- ビンテージ:2004
- 生産者:ドメーヌ・ドーヴネイ
- 産地:オークセイ・デュレス
NOTE:
ドーヴネはルロワのプライベートなドメーヌです。
今日買ったワインもメゾン・ルロワ。ACブルゴーニュだけど・・・
あまりの安さに惹かれて(笑)
ドーヴネを飲むのは2回目です。前回は2004のオークセイ・デュレスで今回は2003のオークセイ・デュレス。
ビンテージからすると断然2004が良さそうに感じるのですが2003も悪くないらしいです。
この頃には少し酔いが回っていて十二分にワインの特徴を感じ取れなかったが残念。
色は2003とドーヴネらしくすごく濃い。コシュ・ブイヨと比べて3倍以上濃い。
香りは樽香がしっかりして、「あーこれこれ」とドーヴネを感じさせるインパクト。
これは本当すごいですね。アペラシオン以上に生産者の特徴がでています。
飲んでみると色と香りとマッチするねっとりした濃い液体。
爆発力はなかったですが、うまくまとめているなーと感じました。
「酸がもう少しあれば抜群なのにな」という後一押しが欲しいワイン。
ですが、コシュ・ブイヨと比べるとレベルは歴然で2ランク以上の差です。
お値段相応という感じでしょうか。
香りだけはランクの差が他の要素より縮まっていると思いました。
毎日飲めればそれはそれで幸せなんでしょうが、私は大事にな日やちょっと特別な日に空けるくらいがちょうどいい付き合い方をしたいワインだなと感じました。
そんなこんなで、ドーヴネを中心としたワインバーでグラスワインのお楽しみが終了しました。
移転までに後1回くらいいければいいなー。
*1:1000円程度