持ちよりブラインドテイスディング
月に一回のワイン教室に参加しました。
お題
ワイン教室を実施しているお店が移転するので、現在の形では最後になるから各自がワインを持ち寄ってブラインドティスティングで締めましょうの回。
恐らく皆さんが正当派のブルゴーニュとかもってくるかと思い、他の人とバッティングしなさそうなもので楽しめそうなモノを選びました。
自分が持っていったのはドイツの白。ビンテージが古いのと輸入インポーターが信頼度が低い会社だったので予備としてもう一本を事前に持ち込みをしました。
開始の前に
まずは店主からこれからの勉強会についてのヒアリングがありました。
私は自分の好みを見つめ直したい。自由にコーディネイトできる力がつけたい旨を伝えました。
まだ勉強会に1回参加しただけなので、まだなんとも言えないというのが正直な気持ちです。
継続して参加したいという気持ちは伝えました。
伝え忘れたけど、ワインをあけた時ワインの状態とタイプや特徴を理解できるようにはなりたいなーと思っています。
ヒアリングの話の途中で店主の渡仏の話や移転に関する今後の話、ワインのスタイルと作り手の醸造方法と新世代の生産者の話、「1世代前の生産者と若い新進気鋭の生産者は明らかに差がある」とのこと。これは生産者とワインのスタイルの関わりにも絡んできて一概にスタイルと言っても表現方法がすごく広がるなーと感じました。核は「果実味」「タンニン」「酸」が味覚を感じる三大要素。果実味は甘味、タンニンは渋味、酸はすっぱさ。話題にはでなかったですがこれにミネラル(塩っぽさ)が加わるという感じでしょうか。「どこからアプローチするのか」「テロワールに対して作りの違いが行着く所。それは山。」「醸造方法のによりどのような違いがでるか」など具体的に奥が深い話を色々と聞き、すごく為になりました。
ワインを飲むまでに1時間半以上話だけで勉強できたのもよかったなーと。
あと、渡仏の際に「ルネデュバン」(香りのサンプル)を購入したとのことで、ルネデュバンを使った香りの話もしました。
ルネ・デュ・ヴァンは2種類で『樽シリーズ』と『悪い香りシリーズ』です。
『樽シリーズ』はまさにバニラの香り「アメリカンオーク」など「火入れの前の樽」などとても参考になりました。
『悪い香りシリーズ』は野菜とかブショネの香り。悪い香りは好き・嫌いによるのでこれはどうなの?ってものもありました。
ブショネの香りは本当に貴重。「これがブショネなんだ。」と何度も嗅いで鼻が・・・(笑)ほこりっぽいコルクの香りでした。
という事で、話をまとめてブラインドテイストに入りました。
ワインリスト
各自の持ち寄った種類により順番が決定しました
- 主催店主:泡
- 主催店主:白
- 参加者A:赤
- 参加者B:赤
- 参加者C:赤
- 参加者D:その他
- 店主EX:その他
- 私:白甘口
- 私EX:白甘口
- 店主EX:赤
ブラインド開始
1本目:泡
まずはクレマンド・ブルゴーニュ。
品種を当てるというもの。
色はやや赤みがかっていて、ブラン・ド・ブランの印象であるドライ差がなかったのでピノ系のブドウが使われているのでは?と思ったのですが、ピノノワールってこんな感じだったっけ?ピノ・ムニエ??など悩んでいる内にわかんなくなってしまい、オープン結果。
答え ピノ・ノワール100%
ポイントはブドウの皮の使い方。クレマンの作りだった。
泡を作っていても機械がない事も多いので、クレマンの作り手に瓶詰めをしてもらったりするそう。
2本目:白
次は生産地域とブドウを当てる。
シャルドネかなと思いました。美味しい。
穏やかな印象。際立った酸がない。樽が効いている。
フランス外では?という声がちらほら。
またもやシャルドネという事以外は想像がつかない。
ミネラル感でマコンなどの南の方ではない気はした。
正解:村名フィクサン2005
作り手はリュシー・オーギスト・リニエ。
ニュイで白を作ると全般的にこういう感じになるらしい。
全くわからなかった。
FIXINはジュヴレ・シャンベルタン村の北。
3本目:赤
赤。
ヒントを言ったらすぐばれるとの事。
果実味が強い。色は薄め。
ブドウ品種はピノ・ノワールであることが想像できた。
バニラの香り。アメリカンオーク。産地はわからない。
みなさんの意見からアメリカ・ニュージー・スペインなど色々な国の名前がでたけど、オーストラリアがでなかった。
「オーストラリアの名前がでていないんですけど、候補外ですか?」と質問したら、この印象からはオーストラリアはない。と複数人の方からオーストラリアの違いを教えて頂きました。メモっておけばよかったのに忘れてしまった。
しまった。メモ重要だなぁ。。。
ドルーアンとかカレラあたり?という意見がでました。
4本目:赤
購入してお店のセラーに預けている分から出して頂きました。
みなさんすぐにわかった様子。「えぇ!!うそぉ。すごい。」と心の中でつぶやく。
色はさっきより薄い。果実味は残っているけど熟成もしている。ビンテージは古め。
ブルゴーニュのピノという印象は持ちました。銘柄はわからなかった。
皆さんから回答で1銘柄のビンテージ違いが2種類でしました。
89か98どっちか。たぶん89。
正解:ジョジュル・ノエラ ニュイ・サンジョルジュ レ・ブドー1989
以前に飲んだ事がある方がほとんどですが、回答までのもっていきかたがすごい。
「澱があるね」「なんちゃらかんちゃら」と言っている間に真相に近づく。
この生産者のヴォーヌ・ロマネ1995を飲んだ事があったのですが、そこまでドンピシャでわからなかった・・・
お店の在庫予測から候補にはいっていたという程度です。(あくまで予想。根拠なく)
飲んだ印象からニュイ・サンジョルジュは好きなタイプかもしれないと思いました。
5本目:赤
タンニンが強い赤。
もってきた方もブラインドに適さないかも。よくわかっていない銘柄だし、ブドウの品種知らないし。
とのこと。
舌の上にざらつきが残り、パワーが全面に押し出される。
ピノでない事は確実。シラーズのチョコレートやフルーツ爆弾のような甘味?がなかったのでオーストラリアではないと思い、南フランス?と予測。
ブドウの品種もわかりませんでした。
ワイン自身は旨いとは思ったのですが、このタンニンのタイプは1本飲むのはきついかも。
と自分の好みを確かめました。
正解:イタリア
オープンしてもみんな知らない。
輸入業者は新進気鋭のあそこ。
なるほど。
6本目:醸造酒
ワインではない醸造酒。但し原材料はブドウ。
どの国かを当てる。
アルコール度数が強烈。ブドウの搾りかすで出来るマールかフィーヌでは?という声が。
これも色々色々な国が出た。
自分は日本。
銘柄は口にしなかったかど「サントリーだったかメルシャンだったかの10年ものやつ?」と思った。
飲んだ事ないんですけど・・・
これ一杯飲んだらつぶれそうです。
香りはすごい良くて、余韻も良い。
バーカウンターでこれだけ飲みたいなぁ。
気持ちよく酔えそう。
8本目:白甘口
私からの出題。
状態が心配で空けて試すと甘味はあるけど、ベースに支える酸がない。
フラットな状態でちょっと期待外れ。色はかなり濃い。香りはそこそこ花の香りがする。
もしかしてこれって逝っている?と店主にテイスティングしてもらったら「熱の影響受けているね」とのこと。
国もすぐわかったみたいです。
特徴がしっかりでているとのこと。
国はドイツ。生産地域が「モーゼル」「ナーエ」「ラインガウ」あたりでわかれました。
各地域の特徴を各々が言ってくれたのですが、この状態のワインでは特徴がぶれますよね・・・
等級はベーレンアウスレーゼという意見が多かった
9本目:甘口白
同じくドイツ。
キャップは金である事を公開。
ブドウ品種と地域と等級を当てる。
リースリングという品種である事はすぐばれる。
等級はアウスレーゼと言う意見が多い。
正解:デンホーフのアウスレーゼ
マイナーすぎたのと、は私の進行がうまくなかった。(むしろ下手)ということもあり、皆さんの期待に沿えなかったもと後になって反省。
一応個性は出せたかと思いました。
10本目
話題がスペインの赤の話になって「うちにあるよ。飲んでみる?」という展開になり銘柄をオープンな状態でオールドビンテージを出して頂きました。感謝!
ビンテージは1964。コルクもぼろぼろです。
当時から有名な銘柄らしいのですが、自分は知らなかったです。
まだまだ生き生きとしていて、旨かったです。これぞ熟成の醍醐味という感じです。
10本目ということもあり印象でしか記憶にないです。ジョルジュ・ノエラと比べても遜色ないレベルでした。
もし1本でこのワインの変化を味わったらと思うと・・・
お開き
お開きしたあと、移転セール中のワインを購入し帰宅しました。
今回は酔っ払うという所まではいかず、家に着いた時間もそれほど遅くなかったので良かったです。(意味深)
ご一緒くださった方々どうもありがとうございました。