グロ・フレール・エ・スールのオート・コート・ド・ニュイは全く違うタイプだった

ミッシェルグロとの比較の為にあけました

WINE

  • ビンテージ:2011
  • 生産者:ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール
  • 産地:オート・コート・ド・ニュイ

日時

  • 2015年9月10日(22時頃)
  • 月齢 -・-・-
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

先週飲んだミッシェル・グロの印象を忘れないうちにベルナール・グロ(グロ・フレール・エ・スール)のワインも飲んでみようということで、あけてみました。

香りはここちいいのですが、こちらは何か特徴が突出しているわけではなくこじんまりしたワイン。どちらかというと果実味で押しているワインに感じたので、リリース直後に飲んだらすごく美味しかったのかも。

今は少し中途半端な時期で、あと数年経って熟成感がもっとでてきたらきっとこじんまりとしたワインなりによさがでてきそうです。こちらのワインも美味しくはあるのですが、ミッシェルグロに好みという点で一歩譲る感じ。

あと、こちらのワインは少し緩いです。温度を低めで飲み出すとバランスがとれているように感じるのですが室温で1杯を飲み続けると時間が経つ分ゆるさが目立ってきて、果実味が中心が特徴というのと他の要素が弱い事が重なって次の1杯を飲もうという気持ちに欠けてきます。

ミッシェルグロがボトルで飲みたいのに対して、こちらのグロ・フレール・エ・スールはグラスでビストロやレストランなどで気軽に1杯だけ代わる代わる料理に合わせて別の飲みたいと、はっきりとイメージするシチュエーションの違いもでました。

ワインを飲みつけてくると生産者によって同じ銘柄でも全然違うというのはあたりまえなのですが、系譜で繋げて飲んだ場合も違いがあってそれはそれで面白いと思えるようになってきて自分も大人になってきたなぁと。。。

ミッシェル・グロのオート・コート・ド・ニュイは好みのワインだった

酸っぱいワインが好きな人にお勧めしたい

WINE

  • ビンテージ:2011
  • 生産者:ドメーヌ・ミッシェル・グロ
  • 産地:オート・コート・ド・ニュイ

日時

  • 2015年9月6日(21時頃)
  • 月齢 -・-・-
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

子供の生まれ年のワインをあけて、何をいつごろ飲んだらいいんだろう?ポテンシャルやタイプはどんな感じだろう?と思い、幾つかの生産者のワインを飲みました。

2011年ヴィンテージについて現状を一度整理しようと思うのですが、その話しは別エントリーで。

まず、このワインは酸を好意的に捉えるかどうかで印象がすごく変わってくるんじゃないかなと思いました。
たぶんリリースした手の頃は、この酸がきつくて値段なりと思ってしまうじゃないかと。「涼」という一つの感じで現すとぴったりで、果実味が突出しているふくよかなイメージとはかけ離れています。

すごく美味しくて実は飲み頃にピタっとハマっただけなのかもしれません...

少しこなれてきてこの酸がいいアクセントになって香りと共に楽しめるいいワインになっていました。何本か買ってあるので5年くらいかけて飲んでみたい所です。値段も2000円台前半と今の相場を考えるとブルゴーニュワインとしては安かったです。

ジェイエ・ジルと比較を楽しむ為に買ったのですが、あまり期待していなかった分うれしさは大きいです。
このワインはジャイエ・ジルとは違い、早めに飲み切ってしまう方が楽しめるタイプとみました。

アルロー・ロンスヴィ2011を比較の為にあけたがあまりの違いにびっくり!

色んな意味で比較試飲をしたかく試してみたのですがびっくりです・・・

WINE

  • ビンテージ:2011
  • 生産者:ドメーヌ・アルロー
  • 産地:ACブルゴーニュ

日時

  • 2015年7月26日(21時頃)
  • 月齢 -・-・-
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

次にあけようと思っているワインはこのワインとの比較試飲的なワインです。それも今から楽しみです。

先週このようなメッセージを最後に残していましたが、そのワインとは同一生産者の別ラインという意味でした。

ただの別ラインという意味だけではなく、インポータは同じなのですが購入先が異なります。
もちろん購入時期や配送方法も異なり、片や実店舗に出向いて自宅まで保冷剤や断熱材を利用して自宅セラーに入ったボトル、片やぐるっと宅配便などを使って日本の遠方まで行って往復してきたボトル。

たまたまタイミング的に買い損ねたロンスヴィを見つけて買ったのですが、ある意味これから長い間かけて飲んでいくには興味深い比較になりそうなだと思っていました。

アルローが日本に来た時の輸入状態は完璧でした。このブログには書いていませんがロンスヴィ2011を1年くらい前に飲んでいます。そのロンスヴィを含め過去に飲んだアルロー2011は共通点を感じられましたが、このワインは違います。

まず、最後のコルクの比較でもわかるように1/4ほど染みてしまっています。ちょっとやばいなぁと不安がよぎります。これで少し自分のなかにバイアスがかかってしまっているところもあるかもしれません。

今まで共通して感じた要素が「冷たいクールな杉のような」ニュアンスです。それに対してこのボトルには同様の要素は感じず、印象としてはやや熟成感がありユルく口に含むとスルりと抜けていくような感覚です。ロンスヴィはACブルゴーニュとはいっても畑的にも樹齢も生産者の力の入れようもポテンシャルは高いのでそれほど違いはないと踏んでいました。

熟成感も良い方向で飲み頃に近づいたというより、フラットなんですよね。最後に簡単な言葉で言ってしまうとコンディションに不安があるということです。

時期的にもある程度リスクがあるとわかって購入したものですが、改めて比較するとよくわかりました。こちらのボトルもまだ何本かあるので、私の経験不足でただの時期的なものかもしれませんし、長い目で比較しながら飲んでいきたいと思います。

コルクの比較

写真手前がロンスヴィ・奥がモレ・サン・ドニ。手前はコルクは右側 1/4に液体の染み込みが確認できます。

追記

3時間ほど経ったらやたら旨くなってきた。やっぱポテンシャル高いとすごいな。

7年経ったクロード・デュガのブルゴーニュ・ルージュ2008を飲んだ

すごく惜しかった

WINE:

  • ビンテージ:2008
  • 生産者:ドメーヌ・クロード・デュガ
  • 産地:ACブルゴーニュ

日時

  • 2015年6月21日(17時頃)
  • 月齢 -・-・-周期
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

3年前にブルゴーニュ・ルージュ2009を飲んだ時にこんなコメントを残していた。

3日間に渡って飲んだ印象は、思っていたとおり少なくともあと5〜7年は辛抱して待たないと本領発揮といかないんじゃないかなぁと。ジュヴレ・シャンベルタンの方もあけたくなる衝動を我慢して10年くらい待とう。

http://d.hatena.ne.jp/jungex/20120414/1335794386

このワインは購入後ショップに預かってもらっていて、1週間ほど前に引き出したボトル。
キャップをあけてカビがコルクを覆っていて嫌な予感。黒カビを綺麗にふき取ってコルクにスクリューを差し込むとスルスルを差し込める。抜くと上部まで染みている・・・

コルクの臭いを嗅ぐと湿ったコルキーな香り、この香りがワインに影響していないか空気が少し入っていないかなどを心配しました。

そして、グラス注いで飲むと嫌な予感が的中し熟成香がややブショネを意識しました。ブショネを嗅ぎ分ける能力は備えていないのですが、自分の中での線引きはアウトに近い。

最後まで1本飲めるかなーと思いましたが、時間の経過とともに本来のデュガのよさを感じ取れほっとしました。1〜2時間経ってきてから本来の良さがでてきました。酸がまだ強めですが底に澱がかなり溜まっており、上部は澄んでピュアで綺麗。フレッシュな果実味は感じない時期になってきており、むしろ獣臭のニュアンスの方が強いです。よく、デュガは「濃い・パワー」の二つのキーワードを聞きますが、飲み始めた2004年以降のビンテージに関してはタンニンが苦手な私がタンニンのひっかかりを感じない、それとは逆のイメージです。

このボトルもACブルゴーニュながらもこんじまりとしたスケール高いとても美味しい。現時点でもすごく美味しいけど、3年〜4年待ってピークになるとすごいことになりそうな事が想像できる。

やっぱり、2009を飲んだ時の印象と同じで、ACブルゴーニュでもデュガは7〜10年待つと幸せが待っている。ただ、ボトルコンディションの影響を受けやすいので状態良いままで保持しておく事が大事なんだと思う。

ジェラール・ラフェの8年経ったACブルゴーニュを飲んだ

2本買ったうち2本目です。

WINE:

  • ビンテージ:2007
  • 生産者:ドメーヌ・ジェラール・ラフェ
  • 産地:ACブルゴーニュ

日時

  • 2015年5月21日(20時頃)
  • 月齢 -・-・-周期
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

以前に1本目は昨年開けています

前回から1年経って開けてみた所ちょうどよい飲み頃に。前回よりもバランスよくこなれたワイン。
1ヶ月前くらいに飲んだワインの記録を書いているので記憶があいまいですが、リピートしたいほどの印象はありませんでした。

ACブルゴーニュ以上でも以下でもないもの。

薄く儚い白ワイン

色と同じように全ての要素が薄いワインでした

WINE:

  • ビンテージ:2011
  • 生産者:シャトー・ド・サントネー
  • ワイン:オート・コート・ド・ボーヌ
  • 畑:ロ・ド・ラ・シェーズ・デュー・ブラン(モノポール

日時

  • 2015年1月11日(19時頃)
  • 月齢 -・-・-
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

このワインは半年ぶりです

後数年してもよくなりそうな雰囲気はなかったし、飲み切ってしまうのが吉。全体的に薄いのですが薄い以上の何かがでてこないんですよね。突出した要素もなければバランスで際立っているなにかもない。

半年前はこんなコメントを残していましたが、今回はどうでしょう。

薄いという印象は同じ化粧っ気が全くありません。逆をいうと何も着飾っていないのである意味好感を持てました。前回は底に支える旨味もほとんど感じなかったのですが、今回は少し底から旨味があり輸入後の落ち着きがあった効果なのではと思われます。料理と一緒に飲んだら個性負けしてしまって、薄いだけの酒に感じてしまったので、酒質が弱いとこうなってしまうのかという典型なのかもしれません。

前回ほど飲み切ってしまうのが吉とは思えず、このヴィンテージの個性かもしれませんが2009のように果実味溢れる年なら、じつはそこそこ美味しいワインになる作風なのではと思いました。ゆっくり時間をかけて飲んだら、バランスが良いので飲み進めるの苦はないし変なエグミや気分を悪くするものものない。ただ、全体的に緩いので状態がもう少しよくて張りつめた酒質があれば、よいデイリーワインになるのでは。

2本しか買っていなかったのでもう試す事はできませんが、もし違うヴィンテージ(果実味や酸が先行する年)で違うインポータ*1なら、もう一度試してみるのも面白いと思いました。ユーロ高な現状を考えると簡単ではありませんが、2000円を切る金額でまた出てきて欲しいものです。

*1:記憶までにインポータはL社

ドミニク・ラフォンのACブルゴーニュは小さなワイン

コルディエのジャン・ギュスタフととても似ていました

WINE:

  • ビンテージ:2011
  • 生産者:ドメーヌ・ドミニク・ラフォン
  • 産地:ACブルゴーニュ

日時

  • 2014年1月3日(18時頃)
  • 月齢 -・-・-
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

私の手作りブイヤベースと共に飲みました。
このワインは子供のバースデーヴィンテージで同じワインを複数本まとめ買いしたワインのひとつ。
1本目です。

このワインを飲むのはたぶん3回目くらい。初回はすごく美味しくて輸入後少し休ませてピチピチな状態。この時の印象がすごくてまとめ買いしたという経緯もあったくらいです。そして今回は子供の年齢と同じくピチピチな状態が終わり成長期に入っていました。個人的な美味しく感じたというインパクトでいうと初回の方が感じましたが、楽しみはまだまだ先にありそうだなと感じました。

年末に飲んだコルディエと比較してしまうので歩が悪くなりますが、言っちゃうとジャン・ギュスタフの要素をスモールにした感じ。タイプも似ていました。次に飲むのは1年半〜2年後くらいにしたい。2年過ぎてもいいくらいかも。

たわいもない言葉で無邪気に笑う子供。親に注意されるのが嫌で変な逆ギレをする様子。3〜4年目でワインが閉じてくる時期と似ています。

楽しみは底を尽きる事がありません。今年最初を飾るのに相応しいワインでした。