ダニエル・バローの天国と地獄をみた
今年の当たりワインのベスト3に入るかも
WINE:
- ビンテージ:2005
- 生産者:ダニエル・バロー
- 産地:マコン プュイ・フィッセ
- 畑:アン・ビュラン・ヴィエーニュ・ヴィーニュ
日時
- 2015年12月10日(20時頃)
- 月齢 -・-・-
- 栓抜時:潮位(-)方向(-)
- 当日潮位:満潮(-)干潮(-)
NOTE:
まずは地獄から。6年前の年初1本目にあけたワインが同時にかった1年ヴィンテージ違いの2004でした。
この時にはとにかく酷かった覚えがあり、その後このワインをセラーに放置してありました。
当時のコメント
コルクを抜いてコルクを確認したら上部まで染みてました。色はかなり薄い。
栓を抜いてグラスからのファーストノーズ・・・ 香りがあまりしない。
一口目のインパクト。味も薄い!!
えぇ!?もしかしてこれははずしてしまったというやつですか。
輸入業者はラシーヌだったので評判からボトルの状態も悪くないと思いたいのですが、心の中では状態が良くないのかもとも・・・
それに加えてめちゃくちゃ閉じていると思われます。
期待の1/3にも満たないです。
そして今回
今回はコルクの染み込みなし。ここ最近あけているワインってそれっばかりだなぁ。はずしているワインは染み込みがかなり進んでいます。
これって急激な温度や気圧の変化などでコルクの染み込みがあったということでしょうか。
香りもナッティやゴマの風味で厚みがあってムルソーっぽいニュアンスがありました。
熟成がうまく進んでいてとても美味しかったです。これには妻も大絶賛していておかわりして飲むほど。
スケールは大きくないのですが、6年前に飲んだ時とは同じワインとして比べる事のも失礼なくらいです。
一日目にピークだろうと感じで2/3ほど飲みましたが、予想通り2日目は熟成が絡み合いでた複雑性が消えてしまったので、一日目にたくさんのんでしまって正解でした。
ヴィンテージ違いとはいえ、同じワインでここまでクオリティが違うとワインという飲み物の「奥深さと馬鹿らしさ」を考えずにはいられません。嗜好品とはいえここまでお金を費やして購入し続けてしまうのかと...
よく言われている自然が与える間欠強化かもしれませんね。
間欠強化の法則とは、ご褒美がいつももらえるよりも、もらえるかどうかわからない状態にしたほうが、「ご褒美をもらおうとする行動が、長続きしやすい」ことをあらわす法則です。
レバーを押すと、必ずエサが出てくるように設定すると、ネズミは「これを押すとエサが出てくる」と覚えます。しかし逆にレバーを押したときに、エサが出てこないように設定すると、「これを押してもエサが出ない」とネズミはレバーを押すのをやめてしまうことがあるのです。
そこで「レバーを押したときに、エサが出たり出なかったり、ランダムにする」設定にしたとします。この場合、ネズミは「レバーを押したら、エサが出ることもある」ことを覚えるため、レバーを押すのをやめることはありません。
つまり、ひとつの行動にいつもご褒美があると、それを失ったときにすぐあきらめやすいのに対して、ランダムにご褒美がある場合では、あきらめずに行動を繰り返す習性が人や動物にはあるのです。
いやー。おそろしい。来年もブルゴーニュ当たりワイン引きたいな。
自己認識して買って飲み続けていけば、時には少しはセーブする理由になるでしょう。