自分のセラーで10年間育てたグランクリュ

色んな意味で節目の季節なのでセラーで寝かしてあったグランクリュを引っ張り出して空けました


WINE

  • ビンテージ:1997
  • 生産者:ジョルジュ・リニエ
  • 産地:モレ・サンドニ
  • 畑:クロ・サンドニ

日時

  • 2009年3月14日(23時頃)
  • 月齢 17.1・大潮・マイナス周期
  • 栓抜時:潮位(72)方向(マイナス)
  • 当日潮位:満潮(172)干潮(31)

NOTE:

この間帰省した時にワインセラーの中身の入れ替えがてら出してきた銘柄。実はつきあいの長いこのワイン。250本オーバーのワインセラーを購入したのが10年前。その頃はボルドーに興味があって買うワインはボルドーと南フランスが主で、ジョルジュ・ルーミエ?誰ですか?良い生産者というのはわかりました。
というレベルでした。ワインを本格的に飲み始めたのもこの頃です。

その時にジョルジュ・ルーミエとジョルジュ・リニエも区別つかなくて、グラン・クリュもプルミエ・クリュの区別の意識もあまりなかったです。言ってしまうと、ジョルジュ・ルーミエと間違って買ってしまった不遇のワイン(笑)まぁ親戚筋らしい*1のですが・・・

リリース直後くらいに2本買って1本目は5年〜6年くらい前に飲んで、いまいちだなーという印象でした。そして10年たった今どうなのか。期待はしていませんでした。ちなみに当時の購入価格は2,900円です。今考えると信じられません。さっき楽天で調べたら10,000円前後が売値なんですね・・・

3000円のワインとして評価するか10000円のワインをとして評価するかで、全然印象って違ってきますよね。
値段を意識しないでワイン単体として価値を見いだしたいと思います。

コルクはかなり長く一番長い部類です。コルクを抜いた瞬間いい香りがしてほっとしました。澱は瓶の底にかなり溜まっています。
色は熟成なりの薄めで濁りがなくエッジ部分にオレンジ色が溶け込んでいます、シュピ・ゲラウの手吹ブルゴーニュグラス(リーデルのソムリエシリーズと同等)に注ぐとキノコの香りがします。
直近だとジョルジュ・ノエラで嗅いだあの香りに似ています。香りの力強さも同じくらいあります。

正直ここまで良くなっているとは思いませんでした。前回の印象が悪すぎたので・・・

飲み口はやや酸が勝っていますが、出し汁系のやわらかいワインにできあがっています。タンニンの引っ掛かりはありません。ただしバランスが整っているという良い面はあるのですがちょっと軽いんです。97ビンテージの特性だと思うのですが果実味がもう少しだけ強かったらもう少し理想に近づけたかも知れません。グラン・クリュとして期待するには後一歩二歩というところです。

余韻は短くてこれが持っているポテンシャルを現しているなぁという印象です。このワインを飲むは今がベストかも。自分にはこれくらい熟成されたブルゴーニュがあっているかもしれません。10〜12年前後。8年とかではもう少し待ちたいと思ってしまう。

このワインを空ける前に、スペインのカベルネ(95)・南フランスのカベルネ(99)をリリース時に買って、それぞれ自分のワインセラーで熟成させて(2009年)に飲むという前哨戦をしたのですが、これがみごとに空振りだったので今回が当たってよかった。。。

2009年3月15日追記

二日目はバランスを崩して美味しくなくなってしまった。
状態がよくなかったのかもなぁ・・・
抜けた感じになってしまって酸っぱさが突き刺さる印象でした。

*1:ユベール・リニエのでしたっけ?