本家ドクター・ターニッシュのベルンカステル・ドクトールはさすがだった

ターニッシュ家の本家の10年もののドクトールです。

WINE:

  • ビンテージ:1999
  • 生産者:ドクター・ターニッシュ本家
  • 産地:モーゼル
  • 畑:ドクトール
  • 等級:カビネット

日時

  • 2009年9月1日(21時頃)
  • 月齢 記録なし
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

今度はターニッシュの本家です。
ターニーシュ = ドクトール (Layの畑とバードストゥーベもあるけど)といってもいいですね。

ターニッシュの歴史と本家・分家の話は前回のエントリーを参照していただくとして、ベンルンカステラー村のドクトールの畑ですよ。同じベルンカステル村のブラウネ・ベルガー・ユッファーゾネンウーア(名前ながっ!)が飲み頃をすぎているのに対して、ドクトールはおいしい。10年の差は大きかったか・・・
双方カビネットですが、こちらは嫌な苦みがありません。酸もおいしいしやさしい甘さもあります。

これぞドイツワインに求める要素です。シュペートレーゼも飲んでみたくなりました。ただ、値段相応の内容かというとちょっと悩みます。セールの価格じゃないとたぶん買わないなぁ・・・

まとめ:普通のおいしいドイツワイン

キャップ

ドクトールのキャップは特別なロットでなくても金キャップ(ゴールドカプセル)です。


コルクの違い

奥が分家・手前が本家。
本家の方が上質のコルクでした

ドクター・ターニッシュ分家のドクトールではない畑はいかに

ターニッシュ家分家誕生の1年目のワインです。

WINE:

  • ビンテージ:1989
  • 生産者:ドクター・ターニッシュ分家(ドクター・ターニッシュ・エルベン・ミュラー・ブルクグレーフ)
  • 産地:モーゼル
  • 畑:ブラウネベルガー・ユッファー・ゾネンウーア
  • 等級:カビネット

日時

  • 2009年8月18日(21時頃)
  • 月齢 記録なし
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

ドイツワイン祭りです。
セラーの中にまだ何本かあったのでターニッシュ家の本家と分家を比べてみたいと思って栓けました。

ターニッシュ家は1600年代から続く歴史ある蔵なのですが、著名ドメーヌにありがちな相続問題が1989年に起こってしまって二つに分裂してしまったのです。
ラベルもほとんど同じで区別がつきにくいのですが、VDPという鷲のマークでおなじみの団体に加盟しているかしているか(鷲のマークがラベルにあるか→ある方が本家)、分家の相続人の「ミュラー・ブルクグレーフ」があるか→ある方が分家。ドクトールの畑は金キャップが標準。キャップの色はあまり参考にならないかも・・・
という感じで見分ける事ができます。
一般的に本家の方が分家より品質が高いと言われています。

ターニッシュ家はドクトールの畑を世に広めた立役者ともいえ、最大の所有者で現在も高島屋などのドイツワイン取り扱いはエゴン・ミュラーともにお値段も張る高級ワインとして取り扱われています。オールドタイプと言えるドイツワインの典型ではないでしょうか。

そんな分家に分裂した1年目に生産されたドクトールに勝るとも劣らない畑、「ブラウネ・ベルガー・ユッファーゾネンウーア」ですが、飲み頃が過ぎていました。
美味しい酸も残っていなくて、甘味もあまりない。香りも弱く、良い印象はなかったです。普通よりやや残念という結果に。
輸送疲れというのもあったのかもしれませんが・・・

このボトルはA.P.Nrは「3 576 742 001 93」なのでナンバーが001という珍しいものです。1989というビンテージなのに93という検証年も面白いですね。
4日間かけて飲んだのですが、悪くもならなければ良くもならず状態をキープできたのは本来の良さを発揮できていなかったということなのでしょうか??

今度ターニッシュの分家のワインを買うかと聞かれれば、買わないと思いますが*1歴史を楽しむ為ならいいのかなーと思ったり。
次回あける本家のドクトールが楽しみです。

キャップ


裏ラベルのベルンカステラー地図

ドクトールはモーゼル川の右岸で、ユッファーは左岸です。ユッファーと言えばフリッツハーグですよね。

*1:それよりも流通量が半端なくすくないし・・・

カール・エルベスのアイスヴァインはよかった

5年くらい前に購入した秘蔵っ子を空けました

WINE:

  • ビンテージ:1998
  • 生産者:カール・エルベス
  • 産地:モーゼル・ザール・ルーヴァー
  • 畑:ユルツィガー・ヴュルツガルテン

日時

  • 2009年8月1日(20時頃)
  • 月齢 10.4・若潮・プラス
  • 栓抜時:潮位(141)方向(マイナス)
  • 当日潮位:満潮(160)干潮(62)

NOTE:

自宅のセラーにワインが少なくなってきました。残っているのは全て秘蔵っ子レベルのものばかり・・・
お盆に帰省するので、飲み頃のワインをたっぷり持ち帰ってきます。最近は購入を控えているですが、まだ消費できるワインが山盛りあるというのはうれしいものです。

さて、このワインは妻のリクエストで空けたもの。
候補として、「JJプリュム」「エゴン・ミュラー」そしてこのカール・エルベスのアイスワインの中からの選択。
アイスワインが飲みたかったそうです。

モーゼルの単一畑のアイスワイン。しかも11年も熟成しているですから自然と期待も高まります。
コルクの質は高くなかったのですが、色は綺麗な黄金色。

甘いあんずのようなドライフルーツのようなニュアンスと綺麗な酸が後味を引き締めてくれます。
アイスワインは口の中に残る感じがポイントな気がして、心地よく長く残るのが良い*1と思うのですがこのワインは長くはありません。全てが適度なのです。
その部分は少し残念ではありますが、値段だけの価値はあるかなと。

もう楽天でも出ているところはないようなので、もしまた出てきたら購入を検討したいと思います。

*1:悪いアイスワインはべしょっと口の中に長く残ってしまう