ドクター・ターニッシュ分家のドクトールではない畑はいかに
ターニッシュ家分家誕生の1年目のワインです。
WINE:
日時
- 2009年8月18日(21時頃)
- 月齢 記録なし
- 栓抜時:潮位(-)方向(-)
- 当日潮位:満潮(-)干潮(-)
NOTE:
ドイツワイン祭りです。
セラーの中にまだ何本かあったのでターニッシュ家の本家と分家を比べてみたいと思って栓けました。
ターニッシュ家は1600年代から続く歴史ある蔵なのですが、著名ドメーヌにありがちな相続問題が1989年に起こってしまって二つに分裂してしまったのです。
ラベルもほとんど同じで区別がつきにくいのですが、VDPという鷲のマークでおなじみの団体に加盟しているかしているか(鷲のマークがラベルにあるか→ある方が本家)、分家の相続人の「ミュラー・ブルクグレーフ」があるか→ある方が分家。ドクトールの畑は金キャップが標準。キャップの色はあまり参考にならないかも・・・
という感じで見分ける事ができます。
一般的に本家の方が分家より品質が高いと言われています。
ターニッシュ家はドクトールの畑を世に広めた立役者ともいえ、最大の所有者で現在も高島屋などのドイツワイン取り扱いはエゴン・ミュラーともにお値段も張る高級ワインとして取り扱われています。オールドタイプと言えるドイツワインの典型ではないでしょうか。
そんな分家に分裂した1年目に生産されたドクトールに勝るとも劣らない畑、「ブラウネ・ベルガー・ユッファーゾネンウーア」ですが、飲み頃が過ぎていました。
美味しい酸も残っていなくて、甘味もあまりない。香りも弱く、良い印象はなかったです。普通よりやや残念という結果に。
輸送疲れというのもあったのかもしれませんが・・・
このボトルはA.P.Nrは「3 576 742 001 93」なので樽ナンバーが001という珍しいものです。1989というビンテージなのに93という検証年も面白いですね。
4日間かけて飲んだのですが、悪くもならなければ良くもならず状態をキープできたのは本来の良さを発揮できていなかったということなのでしょうか??
今度ターニッシュの分家のワインを買うかと聞かれれば、買わないと思いますが*1歴史を楽しむ為ならいいのかなーと思ったり。
次回あける本家のドクトールが楽しみです。
*1:それよりも流通量が半端なくすくないし・・・