バローのフラッグシップ<アン・ビュラン>で今年を占う【ダニエル・バロー】
今年最初のワインをバローのフラッグシップであるプィイフィッセ・アン・ビュランで今年を占いました。
WINE:
- ビンテージ:2004
- 生産者:ダニエル・バロー
- 産地:マコン プュイ・フィッセ
- 畑:アン・ビュラン・ヴィエーニュ・ヴィーニュ
NOTE:
前振り
今日はデパートに服を買いに行ったので地下の食品売り場のセールも見てきたのですが、ボルドーの自社輸入とチェーンによる直販店舗販売で有名な某店も行ってみた。
特に購入する予定もなく、福袋とかセールなどどんな事しているのかな?程度の気分で入ってブルゴーニュのコーナーを見ていて、目に入ったのがあれっ。あいつですよ。「ジュルジュ・ルーミエ 村名 シャンボール・ミュジニー 2006」まず店舗で見かける事がなくて、見かけたとしてもやたら強気の値段づけで売れていないのどちらか。
それが1本だけ全然関係ないシャンボールの生産者の棚に立てられていました。
目玉商品でもなんでもなく、普通にぽーんと。
値段も生産者名の紹介も書いていない。
これはたぶん店員さんがお年玉がわりにお遊びでやっているんだろうなーというのが伝わってくる。
一応店員さんにこれいくらですか?と聞いたら、「1万1千円です」とのこと。
レアもので勝手も後悔はないと思ったので買っても良かったんですが、状態に関しての心配や今月から年度末までに別のワインを買う予定があったで、振り切りました。
こんな運はいらないので、宝くじが当たって欲しかったなー。
本題
ということで前振りが長かったのですが、今年最初のワインなので良いワインを飲みたくてダニエル・バローをあけました。
このワインはRWGでべた褒めしていて去年飲んだプィイ・フィッセははずした事がなく印象が良いので、これを選びました。
コルクを抜いてコルクを確認したら上部まで染みてました。
色はかなり薄い。
栓を抜いてグラスからのファーストノーズ・・・
香りがあまりしない。
一口目のインパクト。
味も薄い!!
えぇ!?もしかしてこれははずしてしまったというやつですか。
輸入業者はラシーヌだったので評判からボトルの状態も悪くないと思いたいのですが、心の中では状態が良くないのかもとも・・・
それに加えてめちゃくちゃ閉じていると思われます。
期待の1/3にも満たないです。
徐々にワインを飲みすすめていくと感じたのが、液体の中のエキスが染み出してくる系でエレガンス路線の分類になるのかな。
グラスを揺らすと弱い柑橘系のフルーツの香りがふわっとしてたちのぼりすぐに消えていく。
あーもどかしい。
1時間ほど経った所で少し力強さがでてきて液体にパワー(厚み)がでてきます。
パワーといってもゴリゴリ押しまくってくるのではなく、この薄い液体の内にある濃縮度があがったという感じでしょうか。
ワインとしては旨いです。
果実味・酸・苦味・アルコールの全てのバランスが良くてするすると飲んでしまう邪魔するものはなにもない。
樽香は弱い部類でひっかかりはなにもありません。
特に酸が綺麗だなーと思いました。
評論家さんの評価引用
この男たちは2人とも、非常に重要なアシスタントである妻たちの助けを借りて、コート・ドゥ・ボーヌのグラン・クリュの最も優れたワインと同等か、それを凌ぐ、最上級のワインをつくっている。
ダニエル・バローは、完熟したブドウを収穫したのち、澱の上に15ヵ月間そのままにしておき、清澄処理も濾過処理もしない。
それらは、豊かな味わいに満ちた超大作で、ブルゴーニュのほかの白ワインの価格と比べると、掘り出し物といえるだろう。
グラン・クリュと同等か・・・
このボトルからはそうは感じなかった。旨いけど。
というところで、ボトルをあけて3時間が経過する頃ワインが水っぽくなってきた。
上り調子は下り坂になってきた模様。
香りも弱くなってきた。
なんだんだ。いったい。
まったく読めない。
ボトルの1/4ほど残して明日また確かめる。
おみくじで言ったら末吉だったなー。
2005年もセラーにあるので来年(もしくは年末)にあけてみよう。