平野弥のシャトー・フュイッセオーナー夫妻を囲むワイン会に参加した
2月24日に平野弥で開催されたワイン会に参加してきました。
確か2週間前には情報は掲載されていなくて、急遽予定が決まったみたいで5日くらいまに申し込みました。
今回のワイン会はフランスから『シャトー・フィッセ』のオーナー夫妻が来日され、
平野弥に立ち寄って夫妻を囲んでドメーヌ訪問みたいな雰囲気で、ワイン会を行うという趣旨らしい。
出発
自宅から平野弥までは車で行ったほうが早いのですが、お酒を飲む為電車で行く事に。
この日は強風でダイヤが乱れまくりで困ったが、予定時間より早く尽きました。
ワイン会開始
着くと、既にオーナー夫妻は来訪されていて、平野さんとお話をしていました。
堪能なフランス語で(^^
平野弥に飾ってあったブルゴーニュの瓶を眺めながら、オーナー夫妻はなんか話していたなぁ。やっぱ同じブルゴーニュ生産者として日本で飲まれているワインとか気になったのかなぁと。
オーナーのヴァンサンさんから簡単な挨拶があり、ドメーヌの特徴を教えて頂いた。
- テロワールを活かす作り方をしている
- マコネの特徴
- ジュラシック時代の粘土質の土壌
- 畑によっては石灰質の土壌
- ほぼ全部の畑が東南向き
- 30Hほど持っていて、中堅より大きい規模のドメーヌ
- 家族経営。息子・娘と一緒にしている。
- 5代目の歴史あるドメーヌ
今回の試飲ワイン
7種類。全てマコン地区。
コレクション・プリヴェ以外は資料が配られました。
- サン・ヴェラン
- プィイ・フュイッセ テット・ド・クリュ
- 〃 コンベット
- 〃 レ・ブリュレ
- 〃 ヴィエーニュ・ヴィーニュ
- 〃 〃のバックヴィンテージ
- 〃 コレクション・プリヴェ
サン・ヴェラン
- ビンテージ
- 2004
最初に出されたワイン。
プィイ・フィッセの北と南に位置するとのこと。
マコンの人は『プリオテ』と呼ぶらしい。意味はプィイ・フュイッセに近いテロワールの事。
このワインは木樽ではなく大きなステンレスタンクで温度管理して作っているのだけど、それはワインのスタイルを崩さない為とのこと。テロワールに併せて(特徴を活かすために)作り方を変えているんだって。感心した。
色はちょっと濃い黄色。
フィニッシュも感じる事ができて、バランスも良く今飲んで美味しいと思った。
フルーツのニュアンスが印象的。苦味はなかったと思う。
この調子だと次が期待できる。
オーナーのコメントで『輸出するとたいてい熟成が結構進むんだけど、このワインの状態は完璧だ。』と言った時の平野さんのうれしそうな顔が印象的だった。
プィイ・フュイッセ テット・ド・クリュ
- ビンテージ
- 2004
いわゆる、ACフュイッセらしい。
18の畑からいい物だけを集めて作っているとのこと。なぜ、ブレンドするかというと複雑性を与える為。
このワインはサン・ヴェランと違って大きな木樽で作るらしい。
20%新樽で、やはりテロワールの個性に合わせるとうことを言われていた覚えが
飲んだ印象では、サン・ヴェランより軽くフィニッシュは短い感じ。
酸は強くなく、これもバランスがいい。食事に合わすときっと印象も変わると思った。
好みとしては、サン・ヴェランの方が好きだった。
サン・ヴェランより下というわけではない。
コンベット
- ビンテージ
- 2005
ここからが、テロワールを存分に楽しめる。
オーナーからのこの畑のキーワード>エレガンス
ミネラル質が細かくて繊細でデリケートなので、新樽を使っていない。
女性的で最後のフィニッシュが細かいのが特徴。
レ・ブリュレとは正反対の性格。
マコンには格付けのヒエラルキーが存在しないので名乗る事はできないが、プルミエレベルの畑。
モノポール。
熟成すると甘いアーモンドのニュアンスがでてくる。
飲んだ印象は、明らかに今までのワインより洗練されている。
ミネラル質が多く語れていたが、やさしい感じのワイン。
インパクトも強かった。こんなワインが思わぬ時に出てきたらうれしい。
レ・ブリュレ
- ビンテージ
- 2005
こちらもモノポール。
畑の向きが真南。
畑の名前が特徴をあらわしている。
新樽100%
長期熟成可能
余韻が長い
酸・アルコール・ミネラルのバランスが大事
このワインを飲んでいる時にオーナーに質問が飛んでいて「モノポールをアピールしないんですか?」の回答に「浦のエチケットに書いてありますよ」とのこと。結構やりとりが面白かったです。
この2005年のブリュレは収穫が遅くなったので糖度が少し高くなったらしい。
飲んだ印象としては、力強い感じです。
単体で飲んだらそれほど感じなかったかもしれないのですが、比較して飲むとよくわかりますね。
全然違います。フィニッシュも長く果実味が主張されている感じ。
香りも豊かで、複雑性が感じられた。
私の数少ない体験の中ですが、旨い白ワインの部類に入るのは間違いない。
好みとしてはコンベットの方が好きかも。でも、どちらも旨いんだよなー。両方って言いたい。
VV(ヴィエーニュ・ヴィーニュ)
- ビンテージ
- 2005
- 1999
最初に出されたのが2005で次に出たのが1999。
メモをあまりとっていなかった。
新樽は20%。
良いブドウの古い木から作る。
長い熟成が期待できる
飲んだ印象は、強いミネラルだなと。
旨い。おかわりを頂いてしまった・・・
給料日が来たら、このハーフを買いたい。
売り切れない事を祈って・・・・
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1999はすごかったです。グラスに注がれてすぐに感じる熟成香。
オーナーの反応も今までと少し違って、少しオーバーリアクション。
何かを確かめる感じでした。
オーナー曰く
これでも、まだ成長途中。
数値では言っていなかったけど、成長の放物線をジェスチャーで表してくれて7割くらいの位置(だった気がする)
ポテンシャル高いです。
複雑な香りと、甘いアーモンドのニュアンスというのが少し分かった気がしました。
コレクション・プリヴェ
- ビンテージ
- 1999
最後のワインです。
3つの畑の一番良いブドウ・古木などをブレンドした。
完璧なプライベートリザーブワイン。
お値段も張ります。
メモってなかったけど、こんな事言っていたよなぁと。
マコンという地区のテロワールを表現できていると自負している。
自然ななりゆきで、作り始めた。
1998が初ビンテージ。
飲んだ時は、それほどインパクトはありませんでした。
だけど、複雑な香り(表現がそればっかだよな)と厚みがある口当たりを感じました。
なんというか、ストラクチャーがVVに比べて大きいというかそんな感じです。
フィニッシュもすごくいい。
99と同時に飲み比べをしたんですけど、薄っぺらく感じてしまった。
あれだけ、旨いなぁと感じたのに比べると少しかわいそうに思った。
平野さん曰く、優良生産者のコルトンシャルルマーニュと比べても遜色ないそうです。
オーナーはこのワインはコルトンシャルルマーニュではくマコンのテロワールだ。と言っていたそうです。きっと思い入れも強く、様々な要素があるんでしょう。
まだ、コルトンシャルルマーニュを1回しか飲んだ事のない私には分からない領域ですが、このワインが素晴らしい事は分かりました。今日の一番旨いと思ったワインでした。
このワインを帰りに買うぞっ。と決めました。
会の締め
「ワインを購入したらサインして頂けるんですか?」とオーナーに質問があり。オーナーは快く「もちろん、喜んで」と受諾して頂きました。私も、コレクション・プリヴェを購入しサインをして頂きました。
[rakuten:hiranoya:1453117:detail]
最後に記念写真も撮って頂き、すごく満足して会を終えました。
こんな素晴らしい会を実施してくださった、平野弥さんに感謝です。
満足度は100%です。本当に楽しく、美味しく、時間を過ごす事ができました。
ありがとうござました。