ピエール・モレのアリゴテはグレープフルーツみたい
アリゴテがそんな品種なのかもしれないのですが
WINE:
- ビンテージ:2007
- 生産者:ドメーヌ・ピエール・モレ
- 産地:ACブルゴーニュ
- 品種:アリゴテ
日時
- 2010年6月4日(22時頃)
- 月齢 21.5・小潮・マイナス
- 栓抜時:潮位(-)方向(-)
- 当日潮位:満潮(-)干潮(-)
NOTE:
ドーヴネのアリゴテの印象を忘れない内にアリゴテシリーズということで。
キャップシールを剥がし、コルクを抜いた瞬間酸っぱい香りが舞い上がりました。
傷んでいるワインの予感をさせる香りじゃなくて、グレープ・フルーツを絞ったり、触った手を嗅いだ時の「ツーン」とした感じ。
柑橘系の果実をかぶりつきたい様な欲求がきます。
飲んでみると、香りとリンクする味。樽の風味は強くなく、酸が全面を支配していて津波のように口の中に広がってきます。刺さるような酸っぱさはありません。ちょっと口の中に酸っぱさが残って、ふわぁ〜〜っと広がって消えていくんです。
ワインの厚みや奥行きはないですが、うまくまとめられています。
全体的に薄いワインですが、酸がはじけてピチピチなワインの奥に、塩っぽいミネラルがあってそいつが、このワインを支えているように感じます。
ワインという飲み物として、美味しく仕上がっているのがいいですね。
1000円台前半で、この仕上がりは絶対お得です。この間の、ドーヴネと比較するとアリゴテという品種で比較をできるレベルではなく、完成度がまるで違いますが、第一波の香りは同じ方向を向いている気がします。
双方の作りは反対方向にあると感じました。こちらは穏やかで染み出してくるような旨み。ドーヴネは強い要素がしっかりと瓶と液体の中に閉じこめられ、ドーヴネ香が引きがねとなってドワァーと広がって長く口の中に豊かで複雑なミネラルが留まり、次の一口へといざなう。
まぁ、比べるのもかわいそうかもしれませんが、ピエール・モレも十分に美味しいですよ。生産者の腕は、ルフレーヴやラフォンで実証済みとのことですし・・・
http://www.morey-meursault.fr/
ピーエル・モレの一番安いワインがこの仕上がりで、自分好みってことは、ムルソーなどはドンピシャで当たるかもしれないと思いました。
ムルソー・プルミエでも手の届くお値段なので、一度村名以上のピュリニーかムルソーを購入してみたいと思います。
アリゴテとオレンジジュースをミックス
妻は香りを嗅いで一口飲んだら「オレンジジュースを混ぜたら美味しそう」と言っていたので、ポンジュースで割ってあげました。ポンジュースの温州みかんの酸っぱさが強かったのか、アリゴテの良さは消えてしまった模様。*1
比率は5:5くらいにした方がよかったかな。
妻が飲み干してから、私も作り直したのですが美味しかったです!!
自分用は5:5くらいにしたらオレンジジュースに品がでました。
ちょっと高級なオレンジジュースを飲んでいる感じ。
つまり甘いだけのオレンジジュース*2がだめなだけで、お互いが邪魔しない美味しい酸が支えてあげることによって美味しく感じたんでしょう。
これ、イケテル。アリゴテの酸っぱさは消えているけどカクテルっぽくていいなぁ。
6月6日追記
2日目は鋭角な酸が消えていて、ぼやけたワインになってしまっていた。
やはりこのワインから酸が消えたら駄目なようです。
酸を支えていた要素だけが残っても、美味しく感じません。
一日でさっと飲んでしまうのが吉。
でも、フルボトルは飲み切れないからハーフボトルで飲みたいところ。
たぶんピエール・モレのハーフはないんでしょうけど・・・