RE:ワインの品質を導き出す方程式

ワインの品質を導き出す方程式 − @IT自分戦略研究所
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai02/book/17/01.html

なんで、@ITにワインの記事が?と目を疑いました。


読んでなにこれ?と思ったのは私だけではないはず。

 ワインの値段は誰が付けるのか。通常、ワインの価値は、高名なワイン批評家が「口に含んで吐き出す」伝統的な手法で決める。彼らは経験に裏打ちされたプロとしての直感によって、ワインの良しあしを指摘する。しかし、ワインの品質を導き出す方程式を作ってしまった男がいた。

それがこの式だそうです。

ワインの質=12.465+0.00117×冬の降雨+0.0614×育成期平均気温−0.00386×収穫期降雨

ビンテージの善し悪しを計る統計の計算式みたいですね。

彼は、この方程式に気象情報を入力すれば、どんな年のヴィンテージの品質でも予測できる、とした。伝統的なワイン批評家たちは激怒した。
彼らの市場価値は「そのカラクリが分からない」ことにあるからである。

評論家のことはわかんないですけど、ビンテージに恵まれた年が「ワインの品質」と勘違いしているっぽい。
この記事を書いた人は、ワインを飲んでワインの品質の違いがわかる人なのでしょうか??


生産者の特性とビンテージと普段の絶え間ない努力がマッチした時、品質が確定すると思うんですけど・・・
価値ではなく品質がです


上記の方程式でビンテージの価値や穏健度はでるかもしれません。
それがどのワインにも適用され品質が確定されたらびっくりです。

彼らの付加価値は、属人的かつ神秘的なものでなければならない。数字と方程式は、すべてを白日の下にさらす。正しい方程式ができてしまえば、あとは、データを入力して、出力を待つだけである。入力するデータ量が膨大であればあるほど、出力される結果の「蓋然性」は高まる。データ量に比例して、蓋然性は100%に近づいていく。

いやいや、ワインは工業製品なんでしょうか?違います。農産物でしょう。気候がよくて糖度が高くなってできたアウスレーゼはエゴン・ミュラーが丁寧に作ったカビネットに勝りますか?
ワインの品質を裏づけする統計データは、生産者のスタイルや状態を見ていますか?
上昇気流に乗っている生産者と、落ち目の生産者では雲泥の差がありますよ。


こんな風に世の中に勘違いされるのが、一番心が痛みます。
評論家が激怒した気持ちもわかります。


そこに生産者やワイン自身がの存在がないんですもん。


「2004年のドーヴネ白ワインと2004年のドメーヌルロワの赤ワイン」これをその方程式で計ったうえで、測定して欲しい。
あっ、あとすごい大量生産ワインも。