期待値がとても高かったアンリ・ド・ヴィラモンのヴォルネイ85

この輸入ロットは全て当たりなのかもしれません

WINE:

  • ビンテージ:1985
  • 生産者:アンリ・ド・ヴィラモン
  • 産地:ヴォルネイ

日時

  • 2015年12月24日(19時頃)
  • 月齢 -・-・-
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

10ヶ月前に飲んだサヴィニー村名がとてつもなく美味しかったので、こちらのワインを期待してしまいます。
購入価格はややこちらのヴォルネイの方が少し高かったのですが、ラインナップとしては同格だと思います。

アンリ・ド・ヴィラモンはサヴィニーを本拠地としていて、サヴィニー・レ・ボーヌ・クロ・デ・ゲットを子供の生まれ年ヴィンテージ数本買い込んでいるお気に入りの生産者(ネゴシアンでもありますが)のひとつです。

今年最初にあたったワイン。そして今年一番でもあったワインが「サヴィニー88」でした。

クリスマスのお手製チキンに合わせてあけるワインをヴォルネイ85にしてみました。
お店の方曰く、

試飲した感じでは、サヴィニーのほうがきれいな酸が切れあがる印象。
ヴォルネーのほうは、そこまでの酸の印象はなかったですが、サヴィニーよりは、
厚みがある印象です。

とのこと。
サヴィニーがすまし汁のような旨さがあったので、厚みを感じるということはちょっと期待しているのとは違うのかもと思いつつ購入したのでした。

抜栓です。ノンリコルクが予想されたのですが思ったより傷みが進んでいません。コルクを折る事なくばっちり抜けて3/4ほどの染み具合で接地面は真っ黒でした。コルクの縁にはキラキラと細かく光る物がありました。

香りはすごくよかったのですが、飲んでみるとやや濃い印象。85でこれだけ濃いとは...
あれっ?と思ったのですが飲みすすめると悪くないです。チキンの個性が強かったのでこれくらいでもちょうどよかったです。
ただ、悪くないという表現があっていてやや渋味が先行していました。

温度があがってくるとどんどんよくなってきたので、セラーからだした低温だったのがミスっていたのでしょう。前回のセラファンも今思えば適温じゃなかったのが失敗でした。

2日目も全然落ちずいい感じでした。そして驚くべきは3日目。底の2杯分だったのですが適温に戻したあとロブマイヤーのブルゴーニュグラスに注ぐと半端なく香りが広がってくるんですよね。1日目よりすごいです。透明感ある液体でサヴィニー88に迫るような綺麗さをみせてくれました。2杯目は細かい澱が混ざった本当の底の部分。1杯目が旨かったので底を残すなんてことができませんでした。

これが、予想外にうまい。2日目にもっと残しておけば良かったと後悔しています。
ネゴシアンのワインですが、さすがとしか言いようがありません。これだけ綺麗に熟成するならケース買いしたいほどです。ただ、当時とは作りも違うし保管環境も違うので20年経ったからといって同じような結果は期待できないですよね。

バックヴィンテージがでたらまた購入したいのですが、ワインの値段自体が高くなっているのでお値段次第というところでしょう。

photo

3日目の1杯目の写真。