約3年ぶりの大当たり飲み頃ど真ん中のブルゴーニュワイン

すごく美味しくこの感覚は3年ぶりのデュガのACブル以来です。

WINE:

  • ビンテージ:1988
  • 生産者:アンリ・ド・ヴィラモン
  • 産地:サヴィニー・レ・ボーヌ

日時

  • 2015年2月13日(22時頃)
  • 月齢 -・-・-
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

3年前に2004年のデュガのACブルゴーニュを飲んだ時以来のヒットです。

アンリ・ド・ヴィラモンはサヴィニーを本拠地としていて、サヴィニー・レ・ボーヌ・クロ・デ・ゲットを子供の生まれ年ヴィンテージ数本買い込んでいるお気に入りの生産者(ネゴシアンでもありますが)のひとつです。

サヴィニーが本拠地だしネゴスだから輸入さえうまくいっていれば状態も良いだろうと思って安かったから買ったのですが、予想を超えて抜群に美味しかったです。

ノンリコルクでコルク上部あたりまで染みていましたが状態はばっちり。コルクと液体の接地面に大きな酒石が4つほどついており、長い年月動かさずにゆっくりと時を重ねられてきたことがわかりました。

ブショネもなし。グラスに注ぐと濁りのない透明感ここまでは完璧です。香りはグラスを揺らさなくても立ちこめてきます。口にいれると全ての要素が調和されていてブルゴーニュワインの完成形を感じる事ができます。枯れているというわけではなく、すまし汁のダシをとったあとに醤油を少したらした時のように、これ以上足し算も引き算も必要ない状態です。余韻は長くないものの口に入れた時に潰したヤマモモのようにジュワーと柔らかな甘味が広がってきます。さらに時間が2時間程度経った時に甘さが顕著に現れてきます。これはグラス1杯だけではわからない世界です。最初はロブマイヤー・バレリーナIIIで飲んでいたのですが香りの立ち方が繊細でスワリングなしで心地よく感じられる事から、ロブマイヤー・ブルゴーニュグラスに変えました。ブルゴーニュグラスは開いているので香りは散漫になりますが、より鼻先に近くなるので直線的に昇ってくるバレリーナIIIに比べより官能的に感じます。

25年以上のノンリコルクである村名ワインがここまでとは経験を得るしかわからないですね。若い時に飲む美味しさとは別次元での美味しさです。こういう大当たりがあるからきっとワインはやめられないんですよね・・・

これで今年の運は使い果たしてしまいました。

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