ルロワのシャサーニュ・ブルジョ95はさすがというか...

ちょっとした私の記念日にギャンブル的にあけました

WINE

  • ビンテージ:1995
  • 生産者:メゾン・ルロワ
  • 産地:シャサーニュ・モンラッシェ村
  • 畑:モルジョ

日時

  • 2010年9月29日(20時頃)
  • 月齢 23.0・長潮・マイナス周期
  • 栓抜時:潮位(-)方向(-)
  • 当日潮位:満潮(-)干潮(-)

NOTE:

空けた瞬間真っ黒いカビに覆われたコルクが出現しました。コルクは柔らかく、年の経過を実感しました。そして香り。ほとんど香りません。95だから15年経っているから色にも熟成感がでていてもいいと思うのですが、やたら黄金色です。

白ワインの色の変化のアルゴリズムと要因について詳しい事は知らないのですが、黄金色になる要因のひとつとして熱や熟成の進み具合も多少は起因しているんじゃなかなと思っています。

以前に祖父の家で「ワインが好きだ」と伝えるともう10年は微動だに動かしてなかったであろうワインをサイドボードから出して、祖父は「いらないよ」という私に無理やりお土産として手渡しました。そのワインはドイツワインのマドンナ。90のアウスレーゼです。そのマドンナをワインセラーで半年ほど保管し、10年くらい前に友人達と飲みました。友人は普段全くワインを飲まない面子です。

その日は2本ワインをあけました

あまり温度を下げる事なく友人ががっついて空けてしまった為、適切な状態ではなかったのですが、全員がマドンナ90の方が美味しいと言っていました。この時のマドンナの色が恐ろしいほど黄金色だったんです。普通に考えたらマキシミン・グリュンホイザーの方が美味しいと思うんですけど、実際は違いました。グリュンホイザーは「べしょっとして甘さがゆるい」感じだったんです。それに比べマドンナはデザートワイン系の甘さ。

そんな印象でした。5倍ほど進行が違っていました。双方ともワインの状態は良いとは言えなかったんですけど...

話しがそれてしまったのですが、熟成や熱が色に与える影響が大きいんだろうなと思った出来事だったのです。


そしてルロワのシャサーニュ。劣化が伺えます。繊細なワインだったんですかね。ムルソーの時ほどではないですが、味にエグミや染み渡る広がりをストップさせるネガティブな要素が口一杯に行き渡ります。温度をやや冷やして時間がたつと、美味しいと思える要素が見え始めます。気が付くとボトルの半分くらいを飲んでいました。

本来のポテンシャルが垣間見えたのですが、ボトル差による影響はここまでするものかと。これもムルソーと同じ時に買った同一入荷ロットです。ムルソーよりひどい状態ではないと聞いていたので予想通りと言えば予想通りなんですが。劣化サンプルとしては絶妙ですw

まとめ

ぐだぐだと書きましたが、まとめると、先日飲んだ「今すごく開いていたコルディエのACブル2008」の方がワインという飲み物として純粋に美味しかったです。状態って大事だなーと勉強させてもらえるルロワLot達でした。

写真

真っ黒なコルク

きのこみたいになってる